科学系ニュース

グローカルが参画する「ひびき灘沖浮体式洋上風力発電所」が、2025年4月22日に商用運転を開始しました。浮体式洋上風力発電は、海上に浮かぶ構造物（浮体）に風車を設置して発電する施設で、固定の難しい水深の深い場所でも建設できるという特徴をもっています。浮体式洋上風力発電の特徴や課題を知ることができます。

京セラがシリコンダイオードを中心とするパワー半導体事業を２０２６年１月に新電元工業に売却することを発表しています。パワー半導体は電力（パワー）」の制御・変換に特化した半導体素子のことで、EVや脱炭酸社会に向けた重要なデバイスとされていますが、競争も激しく、京セラはより高付加価値の分野への注力を目指すものと思われます。パワー半導体とは何か、なぜ重要となるのかを知ることができます。

富士キメラ総研によると、機能性フィルム市場は堅調な成長を見せる予想とされています。抗菌性フィルムとは抗菌剤の配合や光触媒による活性酸素の発生などで、細菌の増殖を抑制したり、細菌を死滅させる効果が付与されたフィルムのことです。どのような材料が利用されるのか、銀イオンが抗菌、殺菌を示す理由を知ることができます。

日本ゼオン株式会社は、富山県氷見市の氷見二上工場において、大画面液晶テレビ用位相差フィルムの新たな生産ラインを増設することを発表しています。位相差フィルムとは偏光状態を制御するための特殊な光学フィルムで、偏光の位相をずらすことで、視野角や色再現性を向上させることができます。視覚野とは何か、どのような物質が位相差フィルムに利用されてるのかを知ることができます。

双日がBRラテックスならびにABS樹脂の製造・販売・研究開発を行う日本エイアンドエル株式会社株式売買契約を締結したことを発表しています。ラテックスは弾性を持つ高分子を水に分散させたコロイド状の液体であり、合成ラテックスは紙加工や建築材、リチウムイオン電池用バインダーとして使用されています。リチウムイオン電池のバインダーとは何か知ることができます。

2025年5月現在、レアアース（希土類元素）の価格が急騰し、一部の元素では3倍以上に達しています。レアアースのひとつである、スカンジウムはアルミニウム合金への添加剤やメタルハライドランプの光源、有機化学工業の触媒などとして利用されています。アルミニウム合金に添加することでなぜ強度が強くなるのか、耐食性が向上する理由は何かなどを知ることができます。

日揮やPXPが、フィルム型CIS太陽電池を用いた大面積発電モジュールの実証実験を開始したことを発表しています。CIS太陽電池は、銅、インジウム、セレン化合物を用いた太陽電池であり、薄膜でも高い効率を実現できるという特徴があり、再生可能エネルギー拡大において重要な役割を果たすと期待されています。太陽電池の仕組み、CIS太陽電池の特徴を知ることができます。