教育

教育は人と社会をつなぐ絆といっても過言ではなく、その重要性は不安定な社会になるにつれさらに増加しています。何かを学ぶには学びの原動力を持つことが不可欠になります。本書では学びの原動力とはなにか、どうすれば学びの原動力を身に着けることができるかを通じ、「教育の未来」を考えることのできるようになっています。

親の影響力の極めて強い「ペアレントクラシー」が、個人の努力と能力が人生を切り開くとするメリトクラシーに変わるイデオロギーになりつつあります。本書では「ペアレントクラシー」とは何か、なぜこれほど広がっていったのか、どのような対策をすべきかを学ぶことができます。

世界のエリートは読書家で多くの本を読むイメージがあるが，筆者の体験では「世界のエリートは10冊しか本を読まない」。彼らは本を読むことそのものではなく、自分の抱える問題の解決するために本を読むため読む本の数は決して多くない。本を10冊に絞ることで得られるメリット、本を読む目的や意識を知ることのできる本になっている。

リベラルアーツが必要とるる目にする機会も増えており，何かの学問で勉強することで身につけることだできるものと考えている人も多い。しかし，実際のリベラルアーツは学問ではなく遊ぶためのわざである。リベラルアーツとは何か，なぜ遊びを極めることで賢者になることができるのかを知ることのできる本になっている。

日本は社会問題を多く抱え、身動きが取れなくなっている。筆者は今の日本に足りないのはマーケティングと考えている。マーケティングはただ商品を売る方法を考えることではなく、必要な価値を必要な人に届ける手法。SDGsの項目達成を例にマーケティング思考がどのような働きをするか知ることのできる本になっている。

STEAMという概念がシリコンバレーを中心に大きく注目されている。元々あったSTEMにアートを意味するAが加えられている。アートやデザインはなぜするのかを考えることを助け，よりヒューマニズムを可能にするものになっている。アートの重要性，身につけ方などを知ることのできる本になっている。

数字はすべてではないが、そのような感覚的な部分は基本となる数字と向き合ったあとに考えるべき。そのためまず初めに数値化の鬼となり数値と客観的に向き合うことは非常に重要。どうやって数値化すべきか、どのように数値を向き合うべきかなどを学ぶことのできる本になっている。

教員としての経験から日本の学校では学力は上がらないと確信している。制度疲労、教育内容や教師、両親の質の低下など様々な要因とどうしていくべきなのかが書かれている。

日本の教育が昔から変わらず、時代の変化に追いついていないというイメージを持つ人は多い。本書ではマレーシアの教育内容を中心に世界の教育の状況が紹介されている。多様性を増す世界の教育とどのように子供の教育を考えるべきかを知ることができる。