紙1枚独学法 浅田すぐる 3分要約

3分要約

紙一枚独学法とはなにか

 多くの人が学んだことを仕事に生かせてないと感じている。一枚の紙に

・Input

・Output

・仕事への活かし方

を書くことで、システム化し学習を仕事に生かすことができる。

なぜ学びを生かせないのか

 学びが消費になってしまっているが投資型の学習へ転換する必要がある。消費は自動的だが、投資型は能動的に学ぶ必要がある。

どうすれば学習を生かすことができるのか

・目的の明確化

・思考整理

・要約し端的な表現にする

 学者はシンプルな本質を掴みために行うもの。上記3つの手順を踏むことで本質を掴み応用することができる。

実際にはどうすれば良いのか

 紙一枚に

・目的を明確に書き、常に意識する

・学習の結果目標達成に必要なキーワードを15分8~16個書き出す

・キーワードに共通する要素を考え、追記する

この手順を踏むことで、本質をとらえやすくなる

仕事に生かすうえで気をつけること

 仕事の本質は自己実現ではなく、他者貢献。そのためにも学習で如何に人を助けるかを考えると仕事に生かしやすい。

Who:「誰のため」に学習をするのか?

P/W:どんな「問題や願望」を扱うのか?

PQ?:「目的」を達成できる「質問」は?

1P?:その「質問」に対する「答え」を一言でいうと?

3P?:答えを「3つの疑問詞」で説明すると?

を意識すると仕事に生かせる可能性は大きく上がる。

多くの人が学んだことを仕事に生かせていない

 多くの人が学んだことを仕事に生かせていない実感を持っている。本書では仕事に生かせる3つの学習法が紹介されている。

1.INPUT インプットしたことをいつまでも覚えて置けるようにする

2.OUTPUT 学んだあと行動に移せるようにする

3.学習を仕事に生かせるようにする

以上3つをすべて紙1枚書くことで、実現できる。その方法をシステム化することで自然と無理なく、仕事に生かせる学習法の本質にたどり着くことができる。

消費型の学びを投資型の消費にする

 現代は学びが消費になっており、学んだ内容を覚えていないのは当然といえる状況になっている。消費型から投資型の学習へ転換する必要がある。消費型の学習は受動的な欲求の充足が目的だが、明確な目的を設定し、能動的に学ぶことが投資型の学習法。

投資型の消費は目的の明確化、思考整理、要約の3つが鍵

 目的を明確化することで、受動的に知識を詰め込むのではなく、自分なりに咀嚼し、思考整理をしながら学ぶことができる。思考整理した内容を短く要約し、端的な表現とすることで学んだ内容を忘れないようになる。

学習はシンプルで端的に表現された本質をつかむためのもの

 日本語は20字あれば伝えたい内容が表現できる為、すべての学びを20字前後でまとめるようにすると良い。筆者も要約が苦手であったが、TOYOTAでは資料を紙1枚にまとめる必要があり、その制約があったことで、要約を行わるようになった。

 制約があることで情報を整理し、考えをまとめる必要がある。この過程が思考整理を促し、端的にまとめようとするようになる。シンプルな言葉でまとめるまで考えぬくようになり、考え抜くことで本質をつかむことができる。シンプルな本質をつかめれば学習内容を忘れにくく、インプットを積み重ねるることができる。

学習時には目的を忘れずに、目標達成に必要なキーワードを書き出す

 紙1枚にまとめる方法は、

1.学習前に紙に目的を明確化し、学習を行う。時々目的を見て常に意識できるようにする。

2.学習の結果から目標達成に必要な20字程度のキーワードを15分程度で、8~16個書き出す。

3.キーワードに共通する要素を考え、追記しておく。

 訓練を繰り返さないと、これらの作業を頭の中だけで行うのは難しいが、これらを紙一枚に書き出すことを繰り返すことで頭の中だけで行うことも可能になる。

 20字にまとめるには短い言葉で言い換えられないか、言葉の順番を入れ替えて、端的に表現できないか、修飾を省けないかを検討すると良い。

目標達成に役立つかが重要なため、人それぞれ正解は異なる

 最も重要なのは学んだ本質が目標の正しいかではなく、達成に役立つかどうか。そのため人によってもその内容が異なることもある。自分なりのまとめや本質を持つことは教養を身につけることにもつながり、自分の拠り所にもなる。

アウトプットとは人に聞かれた時に説明できるように理解すること

 物事を理解するとは自分がわかればよいのではなく、人に説明できる状態のこと。学習も説明可能なレベルで思考整理することと言い換えることができる。理解をするとはWhat,Why,Howの3つの疑問が解消した状態。

What=規格の概要、打ち合わせの結果、問題の明確化など

Why=背景、目的、心因分析など

How=予算、発注先、スケジュール、今後の対応等

 つねに3つの疑問を解消し、説明できるように理解しようとすることで、何がわかっていないのかがわからないという漠然とした状態を防ぐこともできる。

学習時にも2W、1Hを意識することで効率的となる

 学習の結果をまとめるときにも2W1Hを意識することが重要。

Why=なぜ学んだのか

What=なにを学んだか

How=今後にどう活かすか

 この3つがクリアになれば説明するレベルのまとめとなる。学習時にはその目的の明確化が最重要であるため、まずはWhyを書き出し、学習後にWhatとHowを書き出す。項目は多すぎないようにそれぞれ1~3個づつ書き出すと良い。また、目的を意識することは重要だが、疑問視の順番は変わっても構わない。

Howを動作レベルに落とし込むと行動しやすくなる

 多くの人が本を読んだりセミナーを受けても行動に移せないのは、何をしたらよいか不明瞭なため。本やセミナー自体も不明瞭な表現になっていることも多く、学習を行動に移すためには動詞を動作に変換することが重要。

目的を意識するではなく、目的を紙に書き、繰り返し見る

お客様目線で考えるではなく、お客様が考え、感じることを100個書き出す。

など簡潔に動作化すると行動に移すレベルに変換できる。

仕事の本質は自己実現ではなく、他者貢献

 筆者は独立当初、独学に多くの時間と予算、エネルギーを割いていたが対して稼ぐことができなかった。独立の理由は自分の生きたいように自由を実現するためで、自分のためという面が大きかった。しかし仕事では周囲の問題解決や願望実現の対価としてお金をもらうことができる。自己実現の気持ちも重要だが、他者貢献こそが仕事の本質であり、他者貢献へと切り替えることでビジネスがうまくいくようになった。

 仕事には自己ではなく、他者の存在が不可欠であり、自分が学んでいるテーマのなかに他者貢献的な動機がなければ、学習を仕事に活かすことは出来ない。

他者貢献を意識した学習を行うためには以下の5つの構成要素を紙に書き出すとよい。

Who:「誰のため」に学習をするのか?

P/W:どんな「問題や願望」を扱うのか?

PQ?:「目的」を達成できる「質問」は?

1P?:その「質問」に対する「答え」を一言でいうと?

3P?:答えを「3つの疑問詞」で説明すると?

者貢献を意識しないでも、学習は可能だが、意識することで仕事に活かせる可能性は大きく上がる。

経歴獲得学習から知的好奇心学習+他者貢献へ

 日本人の従来の学びは学歴や資格をとるための経歴獲得型のものが多かった。しかし、世界観や人生観をつかむためにも知的好奇心型の学習こそが役に立つ。

 一方で、知的好奇心型の学習が自己満足に陥いると、仕事へ活かしにくいため、他者貢献+知的好奇心を組み合わせることで周囲を助けるという仕事の本質に生かすことができる。

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