80歳の壁 和田秀樹 3分要約

3分要約

80歳の壁とはなにか?

 体の不調も増えるため、70代と比べ出来ないことも増えていく。老化とうまく向き合わないと健康寿命を延ばすことは出来ない

壁を超えるにはどうすれば良いか

 老いを受け入れ、出来ないことをあきらめたうえで、できることを大事にすること。老化によっておきる事実を受けれることがまずは重要。

 減ったことでなく、増えたことに目を向け、制限の中で楽しむこ都ができれば、快適に過ごすことができる。

80代になった時に具体的に気をつけることは

 80代では一つの謬気を治しても他の病気になってしますことも多いため、闘病ではなく共病を目指すべき。

 日本は臓器別の診断が多く、トータルで病気を見てくれる医者も少ない。信頼できるかかりつけ医を見つけておくと良い。

 薬、食事、興味あることの3つの我慢もやめる。無理のない範囲で新しいものに触れたり、体をつかったりすることは脳に刺激を与えるため重要。

80代と70代は大きな違いがあり、老いを受け入れることが重要

 男性9年、女性12年。これは病気や認知症で寝たきりになったり、誰かに介助されながら生きる平均年数。世界一長生きといわれる日本でも晩年を健康な状態で過ごせる人ばかりではない。

 80歳と70代は大きな違いがあり、これまでできたことができない、体の不調が増えるなどが増えていく。80歳の壁を超えるためには老いを受け入れできることを大事にするという考え方が必要。

 高齢者専門の精神科医として臨床現場で過ごしてきた老年医学のプロである筆者の老化と向き合い方を知ることができる。

老いを受け入れ、できることを大事にすることが大事

 老いを受けいれ、できることを大事にするかが幸せでいれるかの重要なポイント。

 80歳を超えると気づいていない病気をもっていても、そのまま別の病気でなくなってしまうこともある。ガンのような病気に気づかないこともあるほどであるため、80歳を過ぎたら病気にならないように我慢することの意味は小さい。

 運動や節制も60代くらいまでなら多少我慢しても効果があるが、80歳を超えるとマイナスになることもある。

 老化によって起きるこれらの事実を受けれることがまず初めに 必要なこと。

 80代では健康診断も不要。特に不具合がなくても、何かしら悪い数値が出て、薬や治療をおこなっても健康でいるための役に立つことがない。

 年を取れば病気は全快せず、悪い場所が次々と現れるため、その事実を受け入れ、闘病ではなく共病を目指すと良い。またそのような自分の考えを受け入れてくれるかかりつけ医を見つけておくことで、晩年にしたい自分の生き方をしやすくなる。

 特に日本の医者は臓器別診断が多く、トータルで病気を見てくれる人は少ない。臓器別診断は一概に悪いわけではないが、80歳を以上には悪い方向に転がることも多い。

 循環器内科ではコレステロールを減らすように言われるが、80歳でコレステロールを減少させると血管には良いが、免疫機能が低下してしまうことも多い。年を取れば全体的に臓器の機能が落ちるためと手艇の臓器だけを治してもトータルで不健康となることは増える。

 医学は不完全なものであることを受け入れ、あるがままで思い通りに生きるほうが積極的な治療を繰り返すよりも晩年の満足度は高くなる。

80代では薬、食事、興味があること3つの我慢をやめるべき

 筆者は日本初の公的老人介護施設である浴風会病院で30年間勤めた経験から様々な高齢医療の知見を得ている。

 多くの経験から80歳を過ぎてからは病気を受け入れ、明日死んでも後悔しない人生の時間の過ごし方を提案しており、そのためには3つの我慢や無理をやめるたほうが良いと考えている。

1.薬の我慢

2.食事の我慢

3.興味があることへの我慢

 少し太っている人のほうが長生きであることは世界中にデータがある。60代くらいまでは塩分や太りすぎが健康を損ねるが、80代では食べたいものを我慢し栄養不足になるほうが老化を進行させる。

 何かをしたいと思い興味を持つことは脳が若い証拠。脳も老化し、前頭葉の働きが衰えれば感情をうまくコントロールできなくなるが、したいことをし刺激を与えれば脳は活性化していく。年甲斐もないとは思わず、したいことを経験することは老化にも有効。

 お酒、たばこ、ギャンブルも無理にやめる必要はないが、自分でコントロールできる範囲で続けることを忘れないようにすべき。

 無理のある過度な運動は不要で、散歩がよい。心と体の両方を動かすことで幸せに生きることができるようになる。

減ったことではなく、増えたことに目を向けると良い

 人間は富の絶対値ではなく、差に反応するため昔と比べてできないこと、減ったことを考えると心が穏やかにならない。

 時間などの増えたことに目を向け、周囲の人の死に直面した際も気軽な孤独を楽しむなどプラスに捉えることが重要。そのためにも自分の考え以外にも選択肢があることを意識するようにすると良い。

認知症になってもできることは続けるべき

 認知症になる人も多いが認知症にも幅があり、何もできなくなるからと周囲の人が本当はできることも取り上げると老化はさらに進んでしまう。

 認知症も老化によって起きる自然的なもので、記憶を司る海馬や前頭葉の萎縮が起きることで記憶力の低下や意欲の低下が起きる。その状態で何もしないとさらに進行するため体と頭をどんどん使うことが重要。

 認知症が進とこれまでの人生でまとってきたものを脱ぎ素の人間に戻るチャンスでもある。認知症になっても生きる知恵は残っているため、何もできないわけではない。

楽しむ能力を持つことが究極の幸せ

 老いを受け入れ残存機能で勝負し、できることや、やりたいことをできる限りすることで幸せに過ごすことができる。

 我慢しないでしたいことをする、もっと自分の意見を主張する、機械などの新しいものを利用し快適に過ごすことで楽しんで過ごすことができる。究極の幸せは楽しむ能力を持つこと。現状を受け入れながら、制限の中でどう生きるか考えることで楽しんで生きることができる。

 

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