多くの人が利用し、ニュースでも聞かない日はないGAFA。GAFAは革新的なサービスで多くの人が利用している半面、その影響力はすさまじく多くの大きな問題も引き起こしています。GAFAについて実際に、どんな問題があるのかまとめてみました。GAFAのサービスを利用するうえでどんなことを気をつけるべきかすることで、技術や機械とどのように付き合うべきかを知ることができまると思います。
参考にした本
Q:GAFAとはなにか、なぜここまで大きな影響力をもっているのか A:GAFAのプラットフォームを利用しないとビジネスができないため
Google、Amazone、Facebook、Appleの4社のこと。プラットフォーム企業と称されるように他の企業がインターネットを利用して、ビジネスを行う際に4社の用意したプラットフォームの利用は不可欠であるため大きな影響力をもっている。
・Google:検索、アンドロイドアプリの提供
・Amazone:最大手のECサイト
・Facebook:SNS大手、ターゲッティング広告
・Apple:iPhoneなど利用時のAppStotreでのアプリ提供
Q:GAFAの問題点はどこにあるのか A:プライバシー、独占、データ、思考の偏りの助長などが挙げられる
巨大化し影響が大きくなりすぎたため、多岐に渡る分野で問題をおこしている。
1.プライバシー
プラットフォームを通じ収集したデータを広告などのビジネスに利用しているため、データの扱い方はプライバシー保護の問題を巻き起こす。法律などの整備が遅れたり、グレーゾーンにある領域でもビジネスを行うこともあり、そこで得たデータがどのように利用されるかが不透明なことも多い。
2.独占
コロナ禍でも利益が大きく増加していることからもわかるように、プラットフォームを抑えているため、利益を独占できてしまう。利用者が増えるほど便利になり、さらに利用者が増えるネットワーク効果もあり、ますます独占は進む。豊富な資金を用いた買収で新興テック企業を買収するケースも増えておりイノベーションを阻害する恐れもある。
3.データ
Youtubeは視聴履歴や嗜好を適用することでただで動画を見ることができ、アンドロイドのスマホが安いのはWebの履歴などをGoogleに提供しているから。これまでテレビのCMのように、時間とサービスを交換してきたが、データとサービスを交換するようになった。
大量のデータを持つことで、大きな利益を上げるようになり、個人の価値が人間性ではなくデータにあるとされるようになれば大きな混乱をもたらすはず。
4.考えの偏り、多様性の低下、行動操作
ビックデータを集め、解析することでその人がどのような嗜好を持っているかを把握することが可能になり、広告の精度の向上が向上したことが、プラットフォーム企業の利益の大きな要因となっている。
一方でターゲッティングによって、その人が好みそうなニュースばかり目につくようにしたり、同じような考えの人とばかりコミュニケーションをとるようになれば、仮にその考えに間違いや偏りがあってもその考え方が増幅されてしまう(エコーチェンバー)ことが大きな問題にもなっている。
アメリカ大統領選挙では、データを解析し、誘導するような政治広告やフェイクも含んだニュースが結果に大きく影響されたとされている。
5.政府の力の弱体化
資本主義は経済的な生産性の高さではとても有用で大きく成功しているが、倫理基準がない。そのために問題を起こすこともあり、その対応のために政府は規制をおこなってきた。
しかしGAFAは政府の規制を非効率と嫌い、なるべく自由な競争を要求しており、格差の拡大や固定化の一因になっている。
また、プラットフォーム上での言動をプラットフォーム企業がチェックしたいり、問題があればプラオフォームから締め出すなど、本来は国が行っていた言論の自由をコントロールすることが可能になっていることも政府の力の低下を示している。
Q:どのようにGAFAと向き合えばよいのか A:デジタルに反対するのではなく、どう生きたいか考え、ルールを作る
技術は人を助けるもので、あって置き換えるものでないという認識を持ち、効率性は幸福につながるとは限らないことを理解しないと人間にデータとしての価値しかみいだせなくなってしまう。
悲観的になり、ただ反対を叫んでも効果は薄く、現実的な対案を持たないことも多い。自分の人生をどうしたいかを考え、機械に利用されるのではなく、利用するようにすることが重要。
政府に対しては若年層が投票に行くなどして、意見を表明することが大事。また時代遅れとなったルールを作り変え、独占禁止法を適用できるようにするなどの対応も長期的にはプラスになるはず。
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