非鉄金属関連株の大幅上昇 なぜ株価が上昇したのか?非鉄金属企業とはどんな企業なのか?

この記事で分かること

・株価上昇の理由:銅価格の上昇をによって銅を扱う非鉄金属関連企業の株価が向上。

・非鉄金属企業とは:鉄以外の金属(非鉄金属:銅、アルミニウム、ニッケル、リチウム、チタンなど)を採掘・製錬・加工・販売する企業のこと。

非鉄金属関連株の大幅上昇 なぜ株価が上昇したのか?非鉄金属企業とはどんな企業なのか?

​ 3月25日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で、銅の5月物先物価格が一時1ポンド=5.2285ドルに上昇し、昨年5月以来の最高値を更新しました。 ​

住友鉱やDOWAなど非鉄株が高い、米国で銅価格は最高値を更新◇(住友鉱) 2025年03月26日[みんかぶ] - みんかぶ
2025/03/26 - 住友鉱(5713) の関連ニュース。 住友金属鉱山<5713.T>や三菱マテリアル<5711.T>、DOWAホールディングス<5714.T>など非鉄株が高い。25日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で銅5月物は一時、1ポンド=5.2285ドルに上昇。昨年...

 この銅価格の上昇を受け、住友金属鉱山やDOWAホールディングスなどの非鉄金属関連株が大幅に上昇しています。

非鉄金属企業とは何か

 非鉄金属企業とは、鉄以外の金属(非鉄金属)を採掘・製錬・加工・販売する企業のことを指します。代表的な非鉄金属には、銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛、鉛、チタン、リチウムなどがあります。

非鉄金属企業の主な業務

  1. 採掘:鉱山から非鉄金属を採掘(例:住友金属鉱山)
  2. 製錬:鉱石から金属を精錬・精製(例:三菱マテリアル)
  3. 加工:金属を合金や部品に加工(例:UACJのアルミ製品)
  4. 販売:工業用・電池・半導体用途に供給(例:DOWAホールディングス)

代表的な非鉄金属企業(日本)

  • 住友金属鉱山(銅・ニッケル・金など)
  • 三菱マテリアル(銅・アルミなど)
  • DOWAホールディングス(貴金属・レアメタル・環境事業)
  • UACJ(アルミニウム製品)
  • フジクラ(銅やアルミを用いた電線)

非鉄金属は、電気自動車(EV)、半導体、再生可能エネルギーなどの成長分野で需要が高まっており、関連企業の株価も注目されています。

非鉄金属企業とは、鉄以外の金属(非鉄金属:銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛、鉛、チタン、リチウムなど)を採掘・製錬・加工・販売する企業のことです。

なぜ銅の値上がりが起きているのか

 銅の値上がりの背景には、以下のような供給の逼迫と需要の拡大が関係しています。

1. 需要増加

(1) 電気自動車(EV)・再生可能エネルギーの拡大

  • EVや風力・太陽光発電の普及により、銅の使用量が増加
  • EVはガソリン車の3~4倍の銅を使用(モーター・バッテリー・配線)
  • 電力網の拡張(送電線・変圧器などに大量の銅が必要)

(2) AI・データセンター投資の増加

  • AIサーバーやクラウドデータセンターの建設が進み、電力ケーブルや冷却システムの銅需要が増加

(3) 中国の経済回復期待

  • 中国は世界最大の銅消費国(約50%)で、インフラ投資・製造業回復の期待が高まる

2. 供給不足

(1) 鉱山の生産トラブル・ストライキ

  • チリ・ペルー(世界最大の銅産出国)での労働ストライキや鉱山の生産減少
  • 代表例:チリのエスコンディーダ鉱山(世界最大の銅鉱山)の生産問題

(2) 鉱石の品位低下

  • 銅鉱山の鉱石品質が低下し、精錬に時間とコストがかかる
  • 新規鉱山開発には10年以上かかるため、供給増が難しい

3. 投機マネーの流入

  • 金属価格の上昇を見込んだ投機資金が銅先物市場に流入
  • インフレ対策としての資産買い(銅は「新しい金」とも言われる)

電気自動車、データセンターなどの電力ケーブルなどによる需要の増加と供給補足が合わさり、価格が上がっています。

住友金属鉱山はどんな会社か

 住友金属鉱山(住友金属鉱山株式会社, Sumitomo Metal Mining Co., Ltd.)は、日本を代表する非鉄金属メーカーで、銅・ニッケル・金などの採掘、製錬、材料開発を手掛ける企業です。住友グループの一員であり、「鉱山開発から材料まで」の一貫した事業展開が強みです。

主な事業

  1. 資源事業(鉱山開発・採掘)
    • 世界各地の鉱山で銅・ニッケル・金を採掘
    • 代表的な鉱山:カナダのポゴ金鉱山、フィリピンのニッケル鉱山
  2. 製錬事業(精製・リサイクル)
    • 日本国内の東予工場(愛媛県)日立工場(茨城県)で銅やニッケルを精製
    • 世界最高水準のニッケル製錬技術(HPAL技術)を持つ
  3. 材料事業(電池・半導体・電子部品)
    • EV(電気自動車)向けのリチウムイオン電池材料(正極材)を供給
    • 半導体・スマホ向けの電子材料(銅箔やパッケージ材料)を製造

特徴・強み

  • ニッケル事業が世界トップクラス(EV向けの電池材料として重要)
  • 銅の生産・供給も安定(半導体・再生可能エネルギー関連で需要増)
  • 資源開発から材料生産までの一貫体制(収益基盤が強固)

株価の注目ポイント

  • 銅・ニッケル・金価格の動向(金属価格が上昇すると業績向上)
  • EV市場の成長(電池材料需要が増えれば恩恵を受ける)
  • 資源開発の進展(新規鉱山の開発や生産拡大が業績に影響)

住友金属鉱山は日本を代表する非鉄金属メーカーで、銅・ニッケル・金などの採掘、製錬、材料開発を手掛ける企業です。EVや再生可能エネルギー関連の需要拡大を背景に、長期的に成長が期待される企業です。

DOWAホールディングはどんな会社なのか

 DOWAホールディングス(DOWA HOLDINGS CO., LTD.)は、日本の大手非鉄金属企業で、貴金属・レアメタルの製錬、電子材料、リサイクル、環境事業などを幅広く展開しています。元々は同和鉱業として鉱山開発を行っていましたが、現在は環境・リサイクル事業にも強みを持つ総合企業です。

会社概要

  • 設立:1884年(秋田県の小坂鉱山が起源)
  • 本社:東京都千代田区
  • 事業内容:非鉄金属の製錬・リサイクル、電子材料・機能性材料の開発、廃棄物処理
  • 上場:東京証券取引所(東証プライム)

主な事業

  1. 製錬事業(貴金属・レアメタルの精製)
    • 金、銀、銅、亜鉛、インジウム、ガリウムなどの精錬
    • 特に亜鉛の生産量は国内トップクラス
  2. 環境・リサイクル事業(産業廃棄物処理・金属回収)
    • 使用済み電子機器(E-waste)や廃棄物からレアメタルを回収
    • 排ガス・廃水処理などの環境サービスも提供
  3. 電子材料事業(半導体・光通信向け)
    • 高純度金属材料(インジウム、ガリウム、銀など)を供給
    • スマートフォン・5G・EV向けの高機能材料を開発
  4. 金属加工事業(精密部品・特殊鋼材)
    • 車載・半導体向けの高機能部材(銅合金、めっき加工)
    • リチウムイオン電池部材の製造

DOWAホールディングスの特徴

  • 亜鉛の国内最大手:安定した収益基盤
  • レアメタルのリサイクル技術が強み(持続可能な資源循環型ビジネス)
  • EV・半導体向けの材料供給で成長期待

株価の注目ポイント

  • 貴金属・レアメタル価格の動向(特に金・銀・銅・インジウム)
  • リサイクル・環境事業の成長(脱炭素や資源循環の需要増)
  • 半導体・EV市場の拡大(高機能材料の需要増加)

DOWAホールディングスは日本の大手非鉄金属企業で、貴金属・レアメタルの製錬、電子材料、リサイクル、環境事業などを幅広く展開しています。金属製錬と環境リサイクルを両立させた企業で、資源循環や次世代技術の発展に貢献している点が強みです。

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