父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え ジェイエル・コリンズ 要約

本の概要

お金の使い方をマスターすれば有益な道具となりますが、お金との付き合い方で悩む人は多いです。

お金を扱うことは複雑で難しいと思いがちですが、最も重要なのは以下の3つです。

・支出は稼ぎより少なくする、

・余りは長期投資する

・借金はしないこと

派手なライフスタイルをやめ、長期的な目線で投資を行うことを守れば収入が多くなくても、今の仕事に依存せずに、経済的な自立を成し遂げることができます。

複雑な運用法ほど利益が出ると考えがちですが、長期的なインデックス投資を上回ることをほとんどありません。

長期的+分散型の投資はリスクも低く、リーターンも十分に得ることができますので、長期目線で観れば経済的な自立を成し遂げることができます。

この本がおすすめの人

・お金との付き合い方に迷っている人 

・投資をしてみたいけどどうすればよいかわからない人

・アクティブ投資をするか迷っている人

本の要約

お金を理解するうえで重要なことは何か

 本書は投資と人生の哲学について書かれています。その中心は支出は稼ぎより少なくする、余りは投資する、借金はしないというものです。

 この3つを実践するだけでお金以外の部分も裕福になることができます。

 複雑な世界でお金は最も有力な道具でお金を理解することは最も大切です。使い方をマスターすればお金は忠実な部下になるが、うまくやらないとお金に使われてしまいます。
 
 投資で重要なのは分散すること、放っておく、長期的に考えること、平均以上を得られる人はほとんどいないこと、複雑な投資ほど利益は少ないことを理解することです。

投資、お金で重要となるのは以下の3つです。

・支出は稼ぎより少なくする、

・余りは投資する

・借金はしないこと

3つを実践することでお金以外の部分でも裕福なることができます。

経済的な自立とはなにか

 経済的な自立=引退の話ではありません。会社に縛られないお金を持ち、仕事から離れることのできるお金を持つことが経済的な自立になります。

 筆者も経済的な自立を達成し、仕事をしない期間も資産を増やすことができました。

 収入の50%を貯蓄し、借金をせず、インデックス投資をやり続けたことが経済的な自立のポイントとなりました。

経済的自立=引退ではなく、会社に縛られないお金を持ち、仕事から離れられるお金を持つこととなります。

なぜ、借金はいけないのか

 借金は利息の支払いが必要となり、現在の収入源に依存することになります

 ストレスの原因となり、思考もネガティブになってしまいます。今借金のある人で金利が5%以上の場合は出来るだけ早く借入金を返済すべきです。

 お金で買えるもので最も価値があるのは自由です。現在の収入源だけに頼らないことで、自由を獲得することができます。

借金を持っていると利息の支払いのために現在の収入に依存し、ストレスを感じ、思考もネガティブになってしまいます。

借金があるとお金で買える最も価値のある自由を得ることができなくなってしまいます。

投資は短期と長期どちらで行うべきか

 1975年から40年間の市場の平均利回りは配当を再投資すれば11.9%ほどになり、毎月150ドル投資すれば100万ドルを超えることになります。

 質素な生活をして投資金の4%で生活できれば、経済的な自立は可能です。経済的な自立には資金だけでなく必要なものを限定できるかも重要になります。

 稼ぐ範囲で使い、あまりは投資し、借入金は避ける、これがシンプルながら確実な方法です。

 市場は一時的に下落することはあるが、長期的は上昇し続けてきました。短期的な上昇や下落はプロの投資家でも見分けることができなまん。インデックス投資は多くの企業の株を分散して買うため、長期的には非常に安定します

 株式市場は20年後に今よりも高くなっていることは断言できます。しかし、2,3年後などの短い期間では判断できないし、価値が半減するようなこともある。
 もし短い期間での予測ができる人がいれば、大金持ちになり、著名な投資家であるパフェット以上の賛同を得ているはずだが、そのような人はいません。

 市場全体は大きく暴落することもあるが、必ず回復してきました。一方、個別の企業の価値は大きく落ちて回復しないこともあります。

 長期間で見ると、売り買いを繰り返すアクティブ投資を行うファンドがインデックス投資を上回ることは非常に少ないです。また、アクティブ投資を行うファンドの手数料はインデックス投資に比べ非常に高いことも問題の一つです。

市場は長期的には確実に成長しますが、短期的には判断できず、価値が半減することもあります。売り買いを繰り返すアクティブ投資が多数の企業の株に分散し長期的に保有するインデックス投資を上回ることもほとんどありませんので、長期的な投資のほうが確実な方法です。

なぜインデックス投資に抵抗があるのか

 多くの人がインデックス投資に抵抗があるのは
・良い企業を探せると勘違いしている
・インデックス投資は市場の平均のため、平均以上の成果を上げることができると勘違いしている
・短期的にインデックス投資を上回る話を信じてしまう
などの理由によります。

インデックス投資としてはバンガードのVTSAXを推奨している。難しい場合もその他のインデックス投資を選ぶことがおすすめです。

 「全ての卵を1つのかごに入れてはいけないと」いう株の言葉があるが、インデックス投資は「一つの分散したかごに卵を入れる」ことができます。

多くの人は市場の平均であるインデックス投資を上回る成果を得ることができると勘違いしているためインデックス投資に抵抗があります。

資産はどのように分散すべきか

 どれもリスクが0ではないが、その度合いと目的が異なります。株式は最もリスクが高いが、インフレに対応でき、長期的には必ず成長してきました。債券はリスクがやや低く、デフレに対応できます。現金はリスクが低いがインフレで価値が低下します。

 資産を積み上げる段階では株式の割合を高くし、資産を維持する段階では少し債券、現金の比率を上げると良い。筆者は資産の維持のために債券20%、現金5%で残りを株式としています。

資産は

現金

債券

株式

の3つに分散することができ、それぞれリスクとインフレ、デフレでの価値の変化が異なります。

投資を行う上で重要なことはなにか

 誰でも騙される可能性があり、特に得意な分野でほど騙されやすい傾向があります。詐欺師は誠実に見え99%は真実を語り、残り1%の嘘で騙そうとします。
 
 過去55年の調査では株式と債券を50%づつ保有し、年に資産の4%だけを引き出した場合、96%の確率で資産は減少しませんでした。
 ただし、このデータは手数料を払うと大きく成功率が下がります。手数料が1%の場合成功率が84%に、2%では成功率は65%まで低下してしまいます。

 借金をせず、派手なライフスタイルにはまらず収入の50%を蓄え、長期的な投資を行うことで経済的な自立を成し遂げることができます。

誰でも騙される可能があることを理解し、借金と派手なライフスタイルを避け、長期的な投資を行うことで経済的な自立を成し遂げることができます。

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