DIE WITH ZERO ビル・バーキンス 要約

本の概要

人は経験の合計によって作られますが、我々は喜びを生む経験を先送りして、働き過ぎています。資産が0の状態で死ぬことが最も効率的ですが、多くの人は資産を残してしまっており、もっと資金をため込むよりも経験することをお金を使いべきです。

時間とお金をどのように使うべきか十分に考えず、惰性で生きてしまっているため、お金を効率的に使用することができません。

一番のリスクはお金を無駄にすることでなく、人生と時間を無駄にして舞うことです。

なんとなく貯めたり、なんとなく使うのではなく、自分がしたいこと、理想を考えぬくことが重要になります。

この本がおすすめの人

・漠然と貯蓄することに不安を覚えている人

・なんとなくで貯蓄したり、お金を使っている人

・お金との向き合い方を知りたい人

本の概要

我々はお金とどう向き合うべきか

 ただ金を節約し機会を逃すことはナンセンスです。自分が何をすれば幸せかを知り、その経験には惜しまずに金を使うことが大切。人生の充実度を高めるためには、その時々に相応しい経験をすることが重要となります。

 ライフエネルギーとは人が何かをするために費やすエネルギーのことです。

 仕事がライフエネルギーとお金を交換することと意識すれば衝動的、習慣的な行動ではなく、理性的に判断できます。有限なライフエネルギーを最適に振り分けるかを考えることで明確な将来の計画を持ち、今を楽しむことも忘れない生き方ができるようになります。

ただお金を節約するのではなく、ふさわしい経験には惜しまずお金を使うことが大事です。

お金を有限なライフエネルギーと考えることで理性的に判断が可能となります。

人生で一番大切なことはなにか

 人は経験の合計によって作られるため、経験を蓄積すことが大事になります。人生の最後に残るのは思い出だけであり、喜びをもたらす経験を先送りにすべきではありません。

 キリギリスはもう少し節約すべきで、アリはもう少し今を楽しむべきです。どの年齢でどれくらい金を稼ぎ、どれくらい楽しい経験に金を費やすかを最適化することが重要になります。

 経験はその瞬間の喜びだけではなく、あとで思い出せる記憶を得ることもでき、経験には残りの人生でもたらす喜び=記憶の配当も含まれています。

 老後で価値が高まるのは思い出になるため、資金を貯めることよりも経験にお金を使うべきです。

経験の蓄積や思い出つくりは非常に重要なため、資金をためるよりも経験にお金を使うべきです。

なぜお金を適切に使用使えないのか

 多くの人は惰性=自動運転モードな生き方をしています。自分の行動を考え、意思をもって判断を下す習慣を持つことが重要。自動運転モードではあまり意義のないことにお金をつかったり、お金を稼ぐことに時間を費やしてしまいます。

 将来のための貯金はすべきですが、多くの人が自分にいくら必要か計算すらせず、なんとなく必要以上の金をため込んだり、必要な分だけ貯めてしまっています。
 0で死ぬことを考えることが最も効率的ですが、実際には多くの人が資産を減らすタイミングが非常に遅
くなっています。

 仮に仕事が好きであっても、仕事以外の経験に時間をついやすべきです。老後は体の自由も減り、金を思ったよりも使わなくなります。

惰性でしか考えていないため、意義のないことにお金を使ったり、必要以上にため込んでしまっています。

なんとなくではなく、理性的に考えることが重要となります。

お金を最適に使うコツは何か

 死や老後と多くの人が向き合っていないが、自身の寿命を計算したりすることで、適切にリスクと向き合うことができるようになります。
 リスクときちんと向き合うことで、限られた時間とエネルギーをどう使うべきか真剣に考えることができます。

 0で死ぬことは子供に与えるべき資産を与えないということではありません。子供に与える分を取り分けた後に、自分のための金を使いきるべきです。

 金の価値を最大化できるのは26~35歳であり、一般的に親が死んだときに相続するのでは遅すぎます。年を取ると譲り受けた財産から価値や喜びを引き出す能力は低下していきます。

リスクと向き合い、限られた時間とエネルギーをどう使うべきか真剣に考えることが重要になります。

幼少期の子供とどう付き合うべきか

 幼少期に十分な愛情を注がれた人は、成人後も他人と善い関係を築き、薬物中毒やうつになる可能性が低いことがわかっている。
 子供と一緒に時間を過ごせないのであれば、金を稼げていても、大切なものを奪っている。

子供と過ごす時間は非常に重要です。

支出と貯蓄のバランスをどう考えるべきか

 今しかできない価値のある経験への支出と将来のための貯蓄の適切なバランスをとることを意識するべきです。

 収入の何割を貯蓄するかは年齢とともに変えていくべきで、収入の増加が見込める若いときに多くの貯蓄をするのはばかげています。

今しかできない経験と貯蓄のバランスは年齢とともに変えていくべき。

金の価値は年齢とどう変化していくのか

 年を取るとお金から喜びを引き出す力が下がるのは、体力の低下や体の衰えによるものです。スキーが好きな人が、スキー旅行にいっても20代と50代では20代のほうが質、量ともに楽しめる場合が多くなります。

 能力が高いときにたくさんの金を使うほうが理にかなっています。経験から価値を引き出しやすい年代に貯蓄を抑え、金を多めに使うことが良い思い出を作る際に重要になります。

加齢とともにお金から喜びを引き出す力は下がっていくため、経験から価値を引き出しやすい年代のときにお金をかけて、良い経験をすべきです。

貯蓄以外で重要になるのはなにか

 健康、金、時間のバランスが人生の満足度を高めます。健康が最も重要で、健康のわずかな改善は人生の満足度を大きく高めるため、若い頃から食事に気をつけ、体を鍛えることで健康に投資した人ほど得をします。

 時間も金よりも希少で有限で特に中年期には時間を買うために金を使うべきです。収入に関わらず、時間を作るために金を払う人は人生の満足度が高い傾向にあります。

経験と時間とお金のバランスが重要となります。

健康や時間はお金以上の価値を持っています。

経験をいつするべきかをどう決めるべきか

 喜びを生む経験には最適な時期があり、先延ばししすぎることは人生の満足度を大きく下げていしまいます。
多くの人が死の間際にする後悔思うことは自分に忠実に生きなかったことと、働き過ぎたことです。
  
 人は終わりを意識するだけで、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まるため、死ぬまでにしたいことリストをつく際には、それをいつしたいかを一緒に考えることが大事です。 

経験にも賞味期限があるため、いつその経験をしたいかを具体的に考えることが大事です。

資産を減らすタイミングはどう決めるべきか

 人生の喜びに投資するタイミングを逃さないようにするには、支出と貯蓄のバランスを最適化すること以外にも資産を切り崩し始めるタイミングを見極めることも必要です。

 老後に必要な資金はおよそ、「毎年の生活費」×「残り年数」の70%ほどですが、老後に必要な金額を達成しても多くの人は仕事を辞めることはなく働くことが多いです。
 必要な金額を達成しても、心理的に資産を減らすことに抵抗がある場合が多いため、資産を減らすタイミングは金額ではなく、時期で決めるべきです。
 大半の人は老後は想像以上にお金を使わないので、45~60才の間で資産をピークにすることで人生を最適化できます。働き続ける場合でも、それを上回って金を使わなければ、0で死ぬことはできません。

金額ではなく、時期で決めるべき。45~60歳で資産をピークにすると最適化できることが多いです。

人世の一番のリスクはなにか

 特に若い時はリスクが大きく、失敗してもやり直せる場合が多いため、やりたいことを探すためにはリスクを取る時があってもよい。
 
 行動をとらないリスクを過小評価せず、不安とリスクの大きさは区別して考えるべきです。

 苦労して稼いだ金をいつ使うか考える時には、不安を過剰に恐れてしまう人は多いですが、一番恐れるべきことは80才になった時に潤沢な資産があるかではなく、人生と時間を無駄にしてしまうことです。

 何も考えずに働き、貯蓄し、できる限り資産を増やそうとしていた人生を変えることで最高の人生を送ることができます。

人生で一番恐れることは人生と時間を無駄にしてしまうことです

なんとなくではなく、きちんと考えることが何よりも重要なことになります。

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