忘れる読書 落合陽一 要約

本の概要

インターネットの発展で情報を持っていることの価値は大きく減少しています。

このような時代には考えぬき、俯瞰した思考を持つことが不可欠ですが、俯瞰した思考を鍛えるために読書は適しています。

読書の大きな目的は以下の3つで、これらの能力は細切れのWebの知識ではなかなか身に着けることは難しいものになります。

1.思考体力をつけるため

2.気づく力をつけるため

3.歴史の判断を学び、今との差分を認識するため

読んだ本の内容を覚えておく必要はありませんが、脳の中に様々な情報をざっくりと入れておき、それらが混ざり合うことで新しい発想が起こることも少なくありません。

自分の考えを言語化し筆者と比較する、仮説を立てる能力を身に着ける、筆者との会話で感性を磨くなど読書の効果は様々な領域に及んでいます。

この本がおすすめの人

・Webで情報が得られるのに読書に意味があるのかと感じている人

・読書の効果を知りたい人

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本の要約

今の時代に求められる能力は何か

 時代の変化が大きい時代に、様々な情報を受け止め、整理することは生きるうえで欠かせないタスクになりつつあります。

 情報が氾濫し、情報を持っていること自体の価値は著しく低下しています。今必要なのかネットの情報を読み飛ばすのではなく、考え抜く思考体力を持ち、俯瞰して情報を位置付けることが可能な人になります。

情報を持っていることの価値は低下しているため、俯瞰して情報を位置づける能力が欠かせなくなっています。

Webで情報を得ることのできる時代における読書の意味はなにか

 今の時代に読書を行う意味は以下の3つになります。

1.思考体力をつけるため

2.気づく力をつけるため

3.歴史の判断を学び、今との差分を認識するため

 これらは細切れのWebの情報で身に着けることは難しく、読書で身に着けるのに適しています。

 読書は物事を抽象化したり、本質をとらえる思考を鍛えるために向いています。

 また、気づく力は点在する知識を結び付け、イノベーションを起こすためにも欠かすことはできない能力となっています。

物事の抽象化と知識と知識をつなぎ合わせる能力の重要性は増しています。これら磨くには読書が最適な方法です。

読書のする際のコツは何か

 本を読む際には本を3つの部分に着目すると深い読み解きができます。

1.コンテンツという材料

2.筆者の主張

3.それを伝える方法

 3つを意識して本を読むことで、自分なりにストーリーを練り上げる力を身に着けることができます。

 広くて浅い知識は検索すれば出てきてしまう時代です。自分の得意な分野に傾斜して本を読み進めていくことが力となっていきます。

1.コンテンツという材料

2.筆者の主張

3.それを伝える方法

の3つを意識することで、検索できる広く浅い知識以上の力を得ることができます。

本の内容が覚えられないときはどうすればよいか

 本を読んでも知識が身につかないと悩む人も多いですが、すぐに調べればわかるような内容を逐一覚えておく必要はありません。 

 必要となるのは自分の中に知識や考えをざっくりと頭に入れ、フックがかかった状態にしておき、なんとなくリンクがついている状態で頭の片隅に残しておくこと。

 脳の潜在意識に残っている状態にして、頭の中で混ざり合うことで新たなひらめきが下りてくることも少なくありません。

本の内容すべてを覚える必要はなく、潜在意識の中に知識や考えが混ざるような状態にしておくことで、新たなひらめきが起きます。

新しい問いを読書で思いつくために意識すべき点は何か

 今重要となっているのは物事をフレーミングできる能力や新しい問いを生み出す能力でこれらの能力も読書で身に着けることができます。

 特に以下の4つに注目して本を読むと新しい問いを生み出すきっかけになります。

・ビジョン あるべき姿

・課題 どのような課題があるか

・方法 どのように実現するか テクノロジーなど

・ミッション ビジョンを達成する動機

 課題と方法は時代時代で変わってしまうため、とらわれすぎないようにし、ビジョンとミッションという根っこを捕まえることも重要となります。

ビジョン、課題、方法、ミッションを意識し読書をすると新しい問いを生み出したり、物事をフレーミングできる能力を身に着ける助けとなります。

読書で仮説を立てる能力を身に着けるにはどうすればよいのか

  テクノロジーの進化で人間の能力がかつてないほど拡張されるようになると、俯瞰の目で紡ぐストーリーテーリングと仮説を立てる力の重要性も増していきます。

 読書によって自分の持つ概念と筆者の言語化された概念の違いを確認することができます。

 読書によって筆者の概念を知ることで、思考を広げたり、物事を抽象化する力を高めることができます。

 ストーリーテーラーや仮説を立てるうえで、自分の持つ概念を言語化することが欠かせません。読書によって言語化の幅と質の向上が可能になります。

仮説を立てるうえでは自分の持つ概念を言語化することが欠かせません。

読書は言語化を助け、筆者と自分の概念を比較することができます。

企業や社会を変えるうえで読書はどのように役に立つか

 今の日本では企業の在りかた、働き方、社会の仕組みなど様々な分野で更新(アップデート)が必要になっています。

 アップデートには現代の日本を知ることが欠かせませんが、現代の日本の社会は明治にできて戦後に更新された近代のシステムに乗っかっているため、近代をおさらいしておくことが重要になります。

 また、日本人を動かす空気を読むというもののを知ることも日本の変えるべき点やその方法を学ぶために必要となります。

 これらについて書かれた本を読むことで、筆者は空気を作ることで、日本をアップデートするのが良いと考えています。

今の日本の社会は近代にできたシステムに乗っかているので、読書で近代について知ると日本の変えるべき点やその方法を学ぶことができます。

読書で感性を磨くことができるのか

 テクノロジーの発展でテクノロジーそのもので何とかなる時代は終わり、物の価値を決めるのはセンス、感性になっていきます。

 読書はセンスや感性を磨く一つの方法になります。

 筆者の言葉を自分の感性にあった言葉に置き換えるたり、俯瞰的に本の内容について筆者と会話することでも感性を鍛えることはできます。

 感性を磨くには普段の仕事と関係ない分野の本も必要になります。小説や文学、アートといった分野の本を読むことも感性を磨く助けになります。

筆者との会話を俯瞰的に行うことで感性を鍛えることができます。普段の仕事と関係ない分野の本を読むことも感性を磨く助けになります。

伝記にはどんな読み方があるか

 会社勤めをする集約型の労働は近代限定の労働形態で、今後は一人が複数の仕事をする可能性も十分にあります。

 趣味と仕事の境目も小さくなっていき、ワークアズライフのような社会が広まっています。

ワークアズライフのためには自分が何が好きか、何に熱をもっているかを知ることが必要です。伝記を読むことで偉人たちが何に熱を持っていたかを知ることができます。

 好きない人物の伝記を並べると、新しい発見を得ることも多くなります。その人がどんなエネルギー源で、何をしたのかをよく見ることができます。

 

偉人の伝記を読むことで、自分が何に熱を持っているかを知る助けになることもあります。

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