人生は攻略できる 橘玲 要約

本の概要

人生に必勝法はありませんが、攻略法は存在しています。

攻略法とは人生の教訓のようなもので、シンプルなものですが、知っていると知らないでは長い期間で見ると大きな差異になっていきます。

多くのベストセラーを持つ筆者が「強く願うだけでは夢は叶わない。なにひとつ攻略法を知らなければ、いつまでもレベル1のままだ」とし、人生の攻略法の重要性を説いています。

それほど難しいことや特殊なことではないけどつい考えなしに選択している様々な選択が実は人生に大きな影響を及ぼしています。

幸福な人生を送るための攻略法とはなにか、幸福な人生を築くために必要な3つの土台とはなにか、日本社会の特殊性と向き合い方などを知ることができる本になっています。

この本や記事で分かること

・幸福な人生において、必要なことは何か

・日本の社会の問題点とそこで個々がどのように向き合うべきか

同じ筆者による「無理ゲー社会」の要約はこちら

同じ筆者の「バカと無知 人間この不都合な生きもの」の要約はこちら

人生は攻略できるとの要約はどういう意味なのか

順番 – 1

人生には、必勝法はありませんが、攻略法は存在しています。

攻略法=人生の教訓といえ、シンプルなものですが、理解しているかいないかで

長い期間では大きな格差になっていきます。

幸福な人生を送るのにはどうすればよいのか

2 – 1

人生というゲームの目的は幸福になることです。

幸福の定義はそれぞれですが、

・好きなことを夢中でやって、今が幸せ

・後から振り返って、幸福だったと思える

の二つの状態が幸福であることは確かです。

好きなことに夢中になり→やりがいが積みかさなり→生きがいとなり、あとで

振り返って幸福な人生と感じるようになります。

幸福な状態を実現するには何が必要か

2 – 1

幸福な状態を実現するには3つの土台が必要です。

・お金:金融資本

・仕事:人的資本

・愛情、友情:社会資本

人生の攻略法とは大事なところで正しい選択をして、

3つの土台を手に入れる方法です。

3つの土台を手に入れるためにはどうすればよいのか

2 – 1

若いときに失敗したかは幸福な人生に大きな影響がありません。

20歳からの10~20年でチャレンジをし、自分だけのスペシャルなものを見つけることが重要です。

スペシャルなものを見つけるにはどうすればよいのか

2 – 1

スペシャルなものを見つけるときには、自分の無意識=スピリチュアルに従うことが大事です。

スピリチュアルが拒絶するものを避け、好きなものが何かを見極めることで、スペシャルなものを見つけることが可能です。

お金、金融資本はなぜ重要なのか

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お金の重要性は嫌になったときに逃げだせるなど、私たちを自由にしてくれることにあります。

お金持ちになるにはどうすればよいのか

2 – 1

お金持ちかどうかは(収入ー支出)+(資産×運用利回り)できまります。

そのため、お金持ちになるには、

・収入を増やす

・支出を減らす

・運用利回りを増やす

の3つしかありません。

収入を増やすにはどうすればよいのか

2 – 1

収入を増やす方法も

・金融資本を金融市場に投資する

・人的資本を労働市場に投資する

の二つしかなり、最も確実なのは人的資本の投資=働くことです。

人的資本の収入を増やすというともっと稼ぐことを考えがちですが、

長く働いたり、共働きするほうが確実です。

世の中にはどんな働き方があるのか

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世の中に仕事は無数にありますが、働き方は3つしかありません。

・クリエイター

・スペシャリスト

・バックオフィス

世界と日本の働きかたの違いはどこにあるのか

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世界でじは自分の仕事に合わせて、会社を選ぶことが一般的ですが、日本では

会社に合わせて、自分の仕事を変えることが一般的です。

数年単位で仕事が変わることが多い状況では、専門性が身につくことはないため、

スペシャリストの仕事を素人がやることになってしまっています。

このことは日本の企業にとって、大きな問題になっています。

市場にはどんな種類があるのか

2 – 1

市場には、伽藍とバザールの二つがあります。

伽藍は閉鎖的でライバルは少ないのですが、一度の失敗がずっと残るため、

失敗しないようにするネガティブゲームが最適な戦略になります。

バザールはライバルは多く、競争は激しいものの、失敗してもすぐに別の場所でやりなおすことはできます。

バザールでは失敗をおそれず、大胆なことをするポジティブゲームが最適な戦略となります。

日本で成功するにはどうすればよいのか

段落テキストのコピー – 1

日本では伽藍の組織が多く、ネガティブゲームが一般的です。

そのため、自分されポジティブゲームができれば、大きく有利になります。

ちょっとした勇気だけで、未来が明るくなっていきます。

本の要約

要約1

人生はゲームに似ている部分が多くあります。

人生にはゲームと違い必勝法があるわけではありませんが、ゲームと同じように攻略法、つまり、こうしたほうが良いことや、やっていはいけないことは存在しています。

この攻略法は人生の教訓と言え、シンプルなものですがちょっとした違いでも、長い人生の中で、大きく膨らんでいくため、攻略法知っているかどうかで大きな格差が生じます。

本的な人生の攻略法を知らない人はとても多く、不合理な人は失敗してひどい目にあってしまいます。

人生というゲームのゴールは幸福になることです。幸福の定義は人それぞれで、優劣のあるものではありませんが、以下の二つの状態が幸福であることは多くの人が同意するものです。

・好きなことを夢中でやって、今が楽しい

・後から振り返って、幸福だったと思える

この二つはつながっており、好きなことに夢中になることで、やりがいが積み重なり、生きがいになっていき、あとで振り返って幸福な人生だと感じることができます。

要約2

幸福は人それぞれですが、幸福な状態を実現するためには、以下の3つの土台が必要です。

・お金:金融資本

・仕事:人的資本

・愛情、友情:社会資本

人生の攻略法とは、新しい時代のルールを知り、大事なところで、正しい選択をすることで、土台を手に入れる方法のことです。

人間の脳は昔のことよりも、今のことに強く影響されるため、最後がプラスになることが幸福を感じるために欠かすことはできません。

若いうちの失敗は幸福な人生かどうかにはあまり関係ありません。20歳からの10~20年でいろいろなことにチャレンジすることで、自分だけのスペシャルなものを見つけることが大事なことです。

スペシャルなものを見つけるときに重要なことは、友達集団の中で作り上げた無意識≒スピリチュアルに従うことです。トライ&エラーを繰り返し、スピリチュアルが拒絶したものを避け、本当に好きなものを見極めることが大事です。

自分のスペシャルなものを活かせ、スピリチュアルが拒絶しないことを仕事にできれば理想的です。

要約3

お金が重要となるのはお金が私たちを自由にしてくれるためです。

お金がない状態では、常に頭の中で非常ベルが鳴っているような状態で、それ以外のことが考えられなくなってしまいます。

国家や会社、家族に依存せずに生きていける十分な資産があれば、嫌になったときにすぐに逃げるという自由を持つことができます。

お金持ち=(収入ー支出)+(資産×運用利回り)で計算できるため、お金持ちになるには3つの方法しかありません。

・収入を増やす

・支出を減らす

・運用利回りを上げる

収入を増やす方法も以下の二つだけです。

・金融資本を金融市場に投資する

・人的資本を労働市場に投資する

人的資本は将来得られる収入の総額であるため、若いほど人的資本は大きくなります。そのため、お金持ちになる最も確実な方法は人的資本を運用すること=働くことです。

また、人的資本による収入を増やすには、もっと稼ぐことをイメージしがちですが、長く働いたり、共働きで人的資本の数を増やすほうが確実で、大きな効果があります。

要約4

仕事の種類はたくさんありますが、働き方は大きく3つしかありません。

・クリエイター:創造的な仕事、会社など組織に属していない

・スぺシャリスト:専門性のある仕事、組織に属している場合もある

・バックオフィス:事務的な仕事、組織に属している

クリエイターで成功できる人はごくわずかでしかありません。スぺシャリストは成功確率はそこそこ高く、収入も高いものですが、責任は大きくなります。

バックオフィスはマニュアル化された仕事で、誰でも出来、責任も少ないという利点がありますが、収入は小さく、今後はAIの代替される可能性が高くなってしまいます。

世界では自分の仕事に合わせて、会社を選びますが、日本では、会社に合わせてその中で様々な分野での仕事をすることが一般的です。

数年で部署が変わってしまえば、スペシャリストに必要な専門的な知識や経験が身につくはずもないため、スペシャリストの仕事を素人がやっているような状態であることは日本の大きな問題点です。

市場には誰でも参入できるバザールと壁に囲まれた閉鎖的な伽藍の2種類があります。

バザールは出入りで、自由で競争は激しいものの、失敗してもすぐに別の場所で、やりなおすことができます。バザールでの有効な戦略は失敗を恐れずに、ライバルに差をつけるような大胆なことをすることになります。

、伽藍は参入が制限され、よほどのことがないと退出できません。このような閉鎖空間ではライバルはすくないものの、ちょっとした悪口が消えないままずっと続くことになるため、失敗するリスクを取らずに、目立つことをしない選択が最適になってしまいます。

日本の環境、組織は伽藍の仕組みが多く、ネガティブゲームが一般的になっています。逆に言えば、自分さえポジティブゲームを行うだけで、大きく有利になっていきます。

ちょっとした勇気を持つだけで、未来は明るいものになりなっていきます

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