ライフピボット 黒田裕介 インプレス 要約

本の概要

キャリアの転換をできる人とできない人にどんな違いがあるのか。筆者のこの違いがずっと気になり、それを整理し誰にでも実践できるアクション、マインドセットに落とし込めたら、多くの人の役に立つと考えており、本書はそれを伝えるために書かれています。

そのなかで今の環境に軸足を置きながら、もう片方の足で新しい領域に足を踏み出すライフピボットを行うことに重要性が書かれています。

ライフピボットとはなにか、どんな利点があるのか、どうすればうまくピボットできるのかを知ることができる本になっています。

この本がおすすめの人

・キャリアの変換をどうすればよいか迷っている人

・新しいことを始めたいけど、リスクの大きさで躊躇している人

本の要約

要約1

働き方の多様化と変化の激しさからキャリアの転換の重要性は増しています。

また、人生の長期化、ライフスタイルの短期化、世界の変化の加速が相まって、ライフスタイルを変換することも当たり前になっています

キャリアでもライフスタイルでも緻密な計画ではなく、どんな変化にも対応できる準備をしておくことが重要です。

要約2

キャリアの変換にはリスクがつきものですが、ライフピボットを行うことで低リスクで新しい領域に挑戦することができます。

ライフピボットとは今の環境に軸足を置きつつ、もう片方のフリーフットを隣接する場所(新しいキャリア)に移動するイメージです。

自分の経験から隣接する位置にあるものが何か考えると意外に種類が多く、選択肢が広がります。

要約3

ライフピボットを行うためには経験から得られるスキルセット、人的ネットワーク、自己理解の3つを蓄積しておくことが必要です。

3つの蓄積を増やすには、新しい人や場との出会いや機会を生むアクションをすることが重要です。

また、隣接する新しいキャリアはこれまでの経験から得たものを組み合わせることで考えることができます。

要約4

隣接するキャリアを考え、アクションを繰り貸すことで、少しづつ隣接するキャリアの可能性が大きくなっていきます。

未知の世界に足を踏み入れるため、不安も大きいものですが、ライフピボットであれば、軸足にある場所はこれまでの自分の経験で踏み固められた場所です。

踏み固められた場所があるからこそ、新しい場所に強く新しい一歩を踏み出すことができます。

今、キャリアについてどのような考え方が有効なのか?

 働き方の多様化で年収や地位を上へ上へ目指すことだけが正解ではなくなってきています。

 変化の大きい時代でキャリア転換の重要性はますます増加していますが、キャリアの転換をうまく行うことは難しいことです。

 キャリアの転換を行う上でおすすめなのが過去の経験による蓄積を足場にして、異なるキャリアへと踏み出すライフピボットという考え方です。

多様性の増加と変化の大きさでキャリアの転換の重要性が増しています。

過去の経験による蓄積を足場にして、異なるキャリアへと踏み出すライフピボットという考え方が有効です。

キャリアの転換をうまくするために必要なことはなにか

 人生の長期化、ライフスタイルの短期化、世界の変化の加速が相まって、ライフスタイルを変換することが当たり前になっています。

 緻密な計画をするよりもどんな変化にも対応できる準備をしておくことが大事になってきています。

 どのような経験が役に立つかを知ることは難しいため、まずは目の前の仕事に一生懸命取り組み、経験を蓄積することが大事です。

 個人のキャリアの8割は偶然が占めています。そのため経験を蓄積したうえで、偶然による変化のチャンスを逃さないようにしておくことが大事です。

経験の蓄積と偶然による変化のチャンスを逃さないことがキャリアの転換には重要です。

偶然を生かすのはどうすればよいのか

 変化は偶然の出来事がきっかけとなることが多いため、偶然をネガティブなものではなく、ポジティブなものに捉えたり、感じる必要があります。

 ポジティブな偶然を引き寄せるために必要となるのは以下の5つです。
・好奇心
・持続性
・楽観性
・柔軟性
・冒険心

 ポジティブな偶然を引き寄せ、蓄積した経験と組み合わせることでライフピボットが可能になります。

ポジティブな偶然を引き寄せ、蓄積した経験と組み合わせることでライフピボットが可能になります。

ライフピボットとは何か?

 ピボットはバスケットボールで片足を軸にして、もう片方の軸を動かす動きのことです。

 ライフピボットとは今の環境に軸足を置きつつ、もう片方のフリーフットを360°好きな方向に踏み出すことです。

 自分の現在を中央に、隣接する場所(新しいキャリア)に移動するイメージで、なんどもライフピボットを繰り返すことで曲線的なキャリアの軌跡が作られるようになります。

 新しいキャリアといわれると、難しく感じますが、実現性をわきに置くと考えてみると、意外なほど隣接する場所の種類は豊富であることが多いです。

自分の今の環境に軸足を置きつつ隣接するキャリアにもう片方の足で移動することをライフピボットと呼びます。

ライフピボットを行うために必要なことは何か

 ライフピボットを行うためには経験から得た以下の3つの蓄積が必要です。

必要な項目得る方法
価値を提供できるスキルセットどんなことをしたかや考えたかを定期的に振り返ることで自分のスキルを確認できます
広く多様な人的ネットワーク価値の提供で信用を、共同作業によって信頼関係を築くことで拡がっていきます
経験による自己理解自分の感情や思考を観察することで自分の価値観や嗜好性を知ることができます

 努力は夢中に勝てないため、まずは自分の価値観や嗜好性を重視してことが重要です。

ライフピボットを行うためには経験からスキルセット、人的ネットワーク、自己理解を蓄積しておくことが重要です。

隣接するキャリアはどうやって見つけるべきか 

 隣接する新しいキャリアは既存の要素を組み合わせることで見いだされることが多いので、自分の経験から得られたものを組み合わせることで、フリーフットを踏み出すべき、新しいキャリアを考えることができます。

 隣接する可能性のあるエリアが複数見つかったときには、以下の3つの視点で優先順にを付けると分かりやすくなります。

・Wil:やりたいこと
・Can:できること
・Need:必要とされる

CanとWillがあってNeedが無い場合:趣味で始めるのが良い、
WillとNeedがあってCanが無い場合:できる他人と一緒に始めればよい
CanとNeedがあってWillが無い場合:人に貢献することを目的に始める。続けてもやりたくならなければやめる

 最終的に3つすべてがそろうことがベストですが、まずは始めてみることが大事です。

自分の経験から得られたものを組み合わせることで、隣接するエリアを探すことができます。

見つけたエリアの優先順位はWill、Can、Needの面から決めるとよいです。

ライフピボットの利点は何か

 軸足は現在の領域においたまま隣接可能性の領域を検討できるため、リスクが少ないことが特徴です。

 複業で隣接可能性を探し、うまくいけば軸足からフリーフットへ重心を移せばよいと考えれば問題ありません。

 3つの蓄積を増やすためにできるアクションは以下の3つです。

アクションの種類蓄積の方法
新しい人に出会うマッチングアプリを利用したり、発信を続ける
新しい場に出向くイベントに登壇したり主催する、コミュニティに参加したり主宰する
新しい機会を生むギグワーク(オンラインで受発注される単発の仕事)やギブワーク(相手に無償で価値を提供し、お金の代わりに経験を手に入れる)を行う

リスクが少なく、これまでの経験による蓄積を生かしやすいことがライフピボットの利点です。

どのようにライフピボットを行うべきなのか

 アクションを繰り返すことで3つの蓄積をすることができます。まずアクションを起こし、改善し、利他的にギブすることで3つの蓄積を増やし、少しづつ隣接可能性を広げることができるようになります。

 未知の世界に足を踏み入れるため、不安も大きいものですが、過去の自分が踏み固めてきた足場があるからこそ、新しい一歩を踏み出すことができます。

アクションを繰り返し、3つの蓄積をためることが重要です。不安に思うこともあると思いますが、過去の自分の経験で踏み固めた足場があるため、新しい一歩をふみだしやすいはずです。

 

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