いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 三戸政和 要約

本の概要

筆者は5年前にも、サラリーマンが300万円で小さな会社を買いなさいという本を出し、ヒットしています。

最近では市場が少しづつ出来上がりつつあり、より会社を買いやすい状況になっています。一方で、市場が出来上がりつつあるため、買い手が有利な状況は長く続かないため、今すぐに購入することが重要です。

また、サラリーマンは寿命が伸びているにもかからわず、定年から逃れられない、格差が拡大しているため、資産家になることの重要性が増しており、定年後でも収入を得ること方法としてもとても有効です。

また、普通のサラリーマンでは、会社の経営などできないのでは?と考えがちですが、大手中堅企業に勤めある程度のマネジメントをしたことのある人であれば、十分に小さい企業の経営は可能でもあります。

なぜ、個人が企業を買うべきなのか、なぜ今すぐなのか、実際買う上でどのような手順、考えをもつべきなのかなどを知ることのできる本になっています。

この本や記事で分かること

・なぜ、いま会社を買うべきかのか

・サラリーマンに会社の経営などできるのか

・会社を買うときの気を付けるべき点

本の要約

要約1

これまでは企業を買うのは、事業会社やファンドであり、その対象もある程度の規模のある企業であり、中小零細企業の買収は想定されてきませんでした。

しかし、個人が会社を買うという概念が一般的になっており、最近では中小零細企業を個人が少額で購入するという例が増えています。

中小零細企業は後継者問題に悩んでいることも多く、個人で企業を買い、引き継ぐ人が増えれば、深刻な社会問題を解決できる可能性も秘めています。

一般的なサラリーマンでも買うことのできる優良な企業も少なくないため、サラリーマンほど会社を今すぐ買うことを検討すべきと筆者は考えています。

要約2

サラリーマンでいる限り、定年から逃れられない、老後に必要な金銭が増加している、格差が広がり、資産家になることの重要性が増加しているなどの理由から、自身がオーナーとして企業を持つことはとても有効な選択肢になってきます。

会社を買い、役員報酬をもらうことの金銭的、仕事を続けることのできるやりがいの両方を手に入れることができるというメリットがあります。

また、売りに出ている会社の情報が手に入りやすくなる、資金調達がしやすいなど市場が整っていることや経営者が会社の保証人になる経営者保障の撤廃の動きが進んでいることも個人で企業買収を行いやすくなっている要因です。

一方で、市場ができつつあるため、売り手より買い手が少ない今の状況は長くは続きません。今がラストチャンスであるため、今すぐに買う必要があります。

要約3

会社を買収する利点、買収が現実的であることが理解できても、多くのサラリーマンは自分に会社経営などできるはずがないと考えてしまいます。

しかし、ある程度の大手、中堅企業に務め、係長以上のマネージャーを経験があれば数人から数十人の規模の会社を経営できる能力をもっています。

中小企業は決まった得意先と付き合い、決まった商品を売ることも多いため、営業力、交渉力、調整力、プレゼンテーション能力を持っていないことも少なくいないため、大手中堅企業でこれらの能力を標準的なレベルでもっていると中小零細企業にとっては、希少な能力です。

また、中小零細企業では大手中堅では当たり前のマネジメントモデルですら導入していない企業、多いため、ごく簡単な業務管理システムやコミュニケーションツールの導入で、簡単に大きな改善を行うことができる可能性もあります。

要約4

会社を買い、資本家になる決断ができたら、次にどのように会社を買うかを考えるべきです。以下のような手順で買う会社を選定していきます。

・自分のプレゼン資料を準備する:買い手である自分のことを紹介する

・会社を買いたいフラグを立てる:周囲の会社の購入を考えるていることをアピールし、紹介してもらう

・買収計画を立てる:定性判断と定量判断でどう買収を行うか計画する

好きかどうか得意かどうかなどの定性的な判断とどれくらいの資金を投下し、どれだけ回収できるのかを数字で考える定量的な判断を行うことは特に重要です。

ストック収入、高い利益率と自己資本比率、資金繰りが良いなどのビジネスモデルを持っている会社は買いやすく、失敗しにくいといえます。

買う会社を決めたあとは、事業計画を作り、買収監査を実施します。会社のリスクは何か、自分の強みを活かすことができるできる部分はどこかなどを探していきます。

インフレの影響で、実質機賃金は下がり、仕事でも能力を不当に低く評価されるサラリーマン冬の時代はしばらく続きます。

会社を買ってサラリーマンとして培った能力をフルに発揮することを考えるべきです。

サラリーマンが会社を買うことができるのか?

 筆者は5年前にも、サラリーマンが300万円で小さな会社を買いなさいという本を出し、ヒットしています。

 これまでは企業を買うのは、事業会社やファンドであり、そのような企業の行う企業買収は規模の大きさが求められるため、中小零細企業を扱うことは想定されていませんでした。

 最近では、個人が会社を買うという新しい概念は徐々に社会に浸透し始めています。

 個人が会社を購入することが一般的になれば、中小企業の後継者不足という深刻な社会問題を解決する可能性も秘めています。

個人が会社、特に中小零細企業を買うという新しい概念は徐々に社会に浸透し始めています。

なぜ、サラリーマンは会社を買うべきなのか?

 寿命が延び、6、70代でも元気な人は増えていますが、サラリーマンでいる限り定年から逃れることはできません。

 また、少子高齢化で年金が減る可能性も高いなか、老後2000万円問題などでも明らかなように国が助けてくれるわけではありません。

 さらに日本でも格差は広がっており、資本家はますますお金を手に入れるようになっています。労働で資本を稼ぐには限界がありますが、資本を持つことで働かなくてもお金を稼げるため、どうしても格差は広がっていきます。

 普通のサラリーマンが資本家になるために最も有効な手段が小さな会社を買うことです。起業と比べても成功確率が高く、定年なく働くことができる、売却を視野に入れれば老後資金にあてることができるなどの多くの利点があります。

サラリーマンでいる限り、定年から逃れられない、老後に必要な金銭が増加している、格差が広がり、資産家になることの重要性が増加していることから自身がオーナーとして企業を持つことはとても有効な選択肢です。

起業と比べても、成功確率が高く、定年なく働く方法として、最も有効な手段が小さな会社を買うことになります。

なぜ、今買うべきなのか?

 スモールM&Aでは依然として、売り手が買い手よりも多い状況は変わっていませんが、徐々に市場が整い、売りに出ている会社の情報が手に入りやすくなっています。

 実際に後継者不在の割合は少なくなり始めているように零細企業を買うことが一般的になっています。

 市場ができつつあるため、今がラストチャンスといえるため、今すぐ買うべきと考えられます。

 ほかにも経営者個人が会社の連帯保証人になる経営者保障の撤廃の動きが進んでいる、買収や会社の立て直しに必要な資金調達がしやすくなった、売り手の情報を入手しやすくなったことのなどもプラスに働いています。

 コロナ、人材不足、デジタル化によって高齢経営者が事業継続を難しく感じ、売却を検討していることも市場が拡大している要因です。

・徐々に市場の情報が出始めていること

・市場ができつつあり、今がラストチャンスである

・経営者保障の撤廃の動きが進んでいる

・買収や会社の立て直しに必要な資金調達がしやすくなった

・高齢経営者が事業継続を難しく感じ、売却を検討している

以上の理由から今がラストチャンスであり、今すぐに買うべきと考えられます。

サラリーマンに企業の経営などできるのか?

 買い手市場は未来永劫続くわけではなく、買いたい人が増えれば、売り手市場に変わり、金額は上がっていくため、今すぐに買うことが重要です。

 しかし、多くのサラリーマンは自分に会社経営などできるはずがないと考えてしまいます。

 高い専門性のある有能な人材でなくてはと考えがちですが、ある程度の大手、中堅企業に務め、係長以上のマネージャーを経験があれば数人から数十人の規模の会社を経営できる能力をもっています。

 大手・中堅企業における普通と評価されるレベルの能力は中小企業で、希少な能力であることもあります。

 中小企業は決まった得意先と付き合い、決まった商品を売ることも多いため、営業力、交渉力、調整力、プレゼンテーション能力を必要としてないこともあり、大手・中堅で身につくこれらのスキルは中小企業にとって希少なものとなります。

 大手・中堅企業でもポストが減り、やる気を失う人も増えています。このような状況から脱するためにも会社を買うことを検討すべきです。

多くのサラリーマンは自分には高い専門性がなく、会社経営などできないと考えてしまいますが、ある程度の大手、中堅企業に務め、係長以上のマネージャーを経験があれば小規模の会社を経営できる能力をもっています。

大手・中堅企業における普通と評価されるレベルの能力は中小企業で、希少な能力であることもあります。

中小企業で、希少な能力とは何か?

 長く続く大手・中堅企業はいくつかの事業でTop5に入っていることが多いく、業界の厳しい競争に勝ち抜いているといえます。

 厳しい競争に勝つには、ビジネスモデルが優れているだけでなく、優秀なマネジメントモデルを持ってることが必要です。それらは強く意識されませんが、日々アップデートされており、それをいつの間にか使いこなしていることも少なくありません。

 中小企業では最新のマネジメントモデルが導入されていることはほとんどなく、非効率な業務を行っていることがほとんどです。

 それでも企業が生き残っているのは、技術力が高く、価格が安いためです、

 大手・中堅企業の出身であれば、業務管理システムやコミュニケーションツールの導入や営業戦略の見直しを行うことで、改善を行うことも難しくありません。

大手・中堅企業は厳しい競争に戦っており、優秀なマネジメントモデルを持っています。

中小企業では技術力があるものの、非効率な業務を行っていることがほとんどです。

大手・中堅企業で当たり前の業務管理システムやコミュニケーションツールの導入で、改善を行うことも難しいことではありません。

会社を買うメリットは何か

 会社を買うことで老後にも良い変化が起きます。

 大手・中堅企業では定年後の再雇用を行っても、給与は定年前の半分程度でしかありません。

 しかし、会社を買い、役員報酬をもらうことができれば、定年になるような年齢でも、減額なく報酬をもらうことができます。

 また、人生のやりがいを手に入れられることも大きな変化です。仕事を辞めて老けてしまう人も多くいます。

 定年のない社長業であれば、働きつづけることで、給与とやりがいを手にすることができます。

役員報酬をもらえることによる金銭的なと働き続けることによるやりがいを手に入れることができることがメリットです。

会社を買うと決めたらどのよう手順を踏むべきか

 会社を買い、資本家になる決断ができたら、次にどのように会社を買うかを考えるべきです。買う会社を選定するには以下のような手順が有効です。

・自分のプレゼン資料を準備する:買い手である自分のことを紹介する

・会社を買いたいフラグを立てる:周囲の会社の購入を考えるていることをアピールし、紹介してもらう

・買収計画を立てる:定性判断と定量判断でどう買収を行うか計画する

 自分の好きな人と、好きなことを好きなようにやる、得意な業界、得意な地域という3つが重なる箇所を探すことが定性判断となります。特に好きかどうかは無理なく続けるためにも重要です。

 定量判断は投資で、どれくらいの資金を投下し、どれだけ回収できるのかを数字で考えることです。どれくらいの資金が必要か、何年くらいで投資資金を回収できるか、どれくらい利益がでるのかなどを考えることが重要です。

会社を買う決断をした後には、どのような会社を買うかを考えることが重要です。

どのような会社を買うか考えるうえで特に重要となるのは、好きかどうか得意かどうかなどの定性的な判断とどれくらいの資金を投下し、どれだけ回収できるのかを数字で考える定量的な判断を行うことです。

どのような会社が買いやすいのか

 実際に買いやすい、ビジネスモデルを持った会社には以下のような特徴があります。

・ストック収入がある:マンションの家賃のように持って入れば収入が入ってくる

・利益率が高い:高い独自性や技術力、権利ビジネスなど

・自己資本比率が高い:自己資本に対し、どれくらい利益が出ているのか

・資金繰りが良い:お金の回収が早い、支払いが後でも良いなど

 インタネットや都道府県の事業継承、引継ぎ支援センターを訪問し情報を集めることもおすすめです。

 詳細な情報を集め、買収することが決まったら、事業計画を作っておくことも大事です。買収後の経営のイメージを持つのと持たないのでは、条件交渉時や買収後の動き方に大きな差が出てきます。

ストック収入、高い利益率と自己資本比率、資金繰りが良いなどのビジネスモデルを持っている会社は買いやすく、失敗しにくいといえます。

買収が決まった後にするべきことは何か

 大まかな買収が決まった後にはデューデリジェンス(買収監査)を行っていきます。

 ビジネス、財務、法務、税務などの観点から買収企業を監査するものです。専門家に依頼すると数百万円のコストがかかるため、買収前に役員やコンサルタントなどの形で会社の中に入ってみることも有効です。

 デューデリジェンスの基本的な目的は、リスクを抽出、定量化し、買収価格を最終確定することですが、プラス項目を探す作業でもあります。自分の得意分野を活かせるところがないかなどの観点が必要です。

 デューデリジェンスで確認すべきは以下の点になります。

・市場動向と競合関係:買収企業の市場での位置、所属している市場の状況

・ビジネスフロー:ビジネスを細かい工程(フロー)に分け、各工程の状態を確認する

買収の決定後は買収先をビジネス、財務、法務、税務などの観点から監査するデューデリジェンスを行う必要があります。

デューデリジェンスの基本的な目的は、リスクを抽出、定量化し、買収価格を最終確定することですが、プラス項目を探す作業でもあります。あらかじめ事業計画を作成するなど、自分の得意分野を活かせるところがないかなどの観点が必要です。

今後、サラリーマンはどう生きるべきか

 インフレの影響で、実質機賃金は下がり、仕事でも能力を不当に低く評価されるサラリーマン冬の時代はしばらく続きます。

 また冬の時代を乗り越えても、給与だけでは厳しい老後が待っています。

 それならば、会社を買ってサラリーマンとして培った能力をフルに発揮することを考えるべきです。

 起業と比較しても成功の可能性が高いのも関わらず、良い会社を安く手に入れることのできるおいしい状況は長く続きません。

 サラリーマンが会社を買うなら、いますぐ動きだすべきです。

インフレの影響で、実質機賃金は下がり、仕事でも能力を不当に低く評価されるサラリーマン冬の時代はしばらく続き、老後も厳しい状況が続きます。

そのため、会社を買ってサラリーマンとして培った能力をフルに発揮することを考えるべきです。ただし、良い会社を安く買える状況は長く続きません。今すぐ動き出すことがとても重要なことです。

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