投資としての読書 本山裕輔 要約

本の概要

 仕事のために読書をする人は多いですが、多くの人は読みっぱなしで本を資産化することができていません。

 筆者はコンサル企業に勤め、激務に耐える中、何とか効率を上げるために、ビジネス書を読み始め、定時で変えることを可能にしています。

 読書を独学の一種ととらえ、いかに効率的に資産としていくか、読書を費用ではなく、投資にするにはどうすればよいのか知ることができる本になっています。

この本がおすすめの人

・仕事に役立つ読書をしたい人

・読書しただけで変化がないことに悩んでいる人

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本の要約

要約1

仕事のための読書は独学の一つであり、効率よく行うことで大きなリターンを得ることが可能です。

しかし多くの人はなんとなく読んで読書を費用で終わらせてしまっています。

本から得るものを生かすことができれば、読書にかかった費用を資産にすることができるようになります。

要約2

独学というと試験勉強のようにインプットをしてからアウトプットするというイメージを持ちがちですが、ビジネスの世界での勉強はアウトプット主体で行うことが大事です。

まずは不格好でもアウトプットをしてみることが重要です。

アウトプットすることで必要な知識を明確にし、必要となった知識をインプットするために読書するという姿勢が効率よく読書を資産にするために必要です。

要約3

本の成果の8割は全体の2割から得られることもあり、本のすべてを読む必要はなく、短時間で何度も読む方法が重要です。どこが重要な2割かを見極め、その部分を読み解くやり方がおすすめです。

本を読んだ後には要約しておきます。要約=要点×約すであり、特に要点を抑えることが重要です。

要点として、筆者が何を書いているか(問い)、問いへの答え、答えの根拠をコンパクトにしておくと資産として使いやすくなります。

要約4

アウトプットのためのインプットとして読書を行うことで効率化することで、時間を無駄にすることなく、読書を資産化することができます。

長期的なアウトプットと短期的なインプットに分けて考えることで資産となる読書を効率的、長期的に行うことができるようになっていきます。

ビジネスにおける独学で重要なことは何か

 仕事に役だつ読書とは独学の手段の一つになるため、独学について知っておくことが重要です。

 独学をしようとすると多くの人は、試験勉強のように目標に沿ってインプットしてからアウトプットしようと考えてしまいます。

 ビジネスの世界での勉強を試験勉強の延長と考えてる必要はなく、インプット主体の勉強法とは大きく異なっています。

 両者の違いを解らず、インプットに力を入れすぎるとアウトプットから遠ざかってしまいます。

独学というと試験のようにインプット→アウトプットと考えがちですが、ビジネスの世界の勉強はインプット主体の勉強法とは大きく異なります。

効率的な独学はどのようなものか

 アウトプットに対して、必要なインプットをしていくという姿勢が重要です。

 目の前にアウトプットの機会を設定し、望まれるアウトプットと現状に自分の知識やスキルとのギャップを埋めるためにインプットを行うことで、アウトプット主体の独学ができるようになります。

 不格好でもよいのでアウトプットを行うことで、疑問点が生まれてきます。この時発生した疑問点を解消するためにインプットをすることが効率の良い独学法となります。

先にアウトプットをおこない、理想とのギャップを埋めるためにインプットするという順序が効率的な独学法です。

読書をどのようにインプットに活用すべきなのか

 効率の良い独学のサイクルのためには、以下の6つをステップを行うことが重要です。

1.新たに得たいスキルを決める

2.仕事や疑似体験できる場などで、アウトプットの機会を作る

3.得たいスキルを使用して、アウトプットする

4.周囲からのフィードバックを収集する

5.必要な情報をインプットする

6.成果創出、スキルアップしながら、得た報酬を再投資する

 一度やったことのある状態で本を読んでいくと、頭の中を整理でき効率的にインプットを行うことが可能になります。

 本を読んでもなんとなくよかったと思っているだけでは、ただの費用になってしまいます。

 本から得たインプットをもとにでスキルを上げたり、収入を増やすことができれば、読書にかかった費用を資産にできるようになります。

アウトプットのために必要な知識を得るために本を読むことが大事です。

本を読んでも、なんとなくよかったではただの費用ですが、インプットをもとにスキルや収入をあげることができれば資産にすることができます。

本はどのように読むべきか

 本を読む際にはどのように読むかよりも、何を読むかのほうが読書の成果に直結します。

 何を読むか=良い本を選ぶには、本から得たいアウトプットを本を選ぶ前に入念に設計しておくことが重要です。

 読書によって得ることのできるアウトプットに長期的なものと短期的なものがあり、両者で本の選び方を使い分ける二刀流選書がおすすめです。

 長期的なアウトプットを得たい場合には、この本を読めば身につくというわけではないので、偶然の出会いを大切にし、読んだ直後に理解できなくても構わないというスタンスで選書、読書をしていきます。

 短期的なアウトプットを得たい場合は、自分のやったことのあること、知りたいことを明確にしてそれを満たす本を選ぶ必要があります。

 分かりやすさと深さを併せ持つような本が読むべき理想の本といえます。

 本の分かりやすさは、内容が体系的に分解されているか、中高生でも理解できる表現が使われているかで判断します。

 深さはほかの本にないことが書かれているか、根拠は充分か、具体的な内容が書かれているかなどから判断することができます。

 レビューなどはあまりあてにせず、自分の目で確かめることがおすすめで、一度読めば十分な本などはメルカリで売るなどすれば、無駄になりにくくなります。

どう読むかよりも何を読むかが重要です。

長期的なアウトプットと短期的なアウトプットの二刀流の読書がおすすめです。

本はすべて読むべきか

 本の中にも自分と相性の悪いものはあります。

 また、一般的に本から得られる成果の8割は全体の2割程度からもたらされます。

 そのため、本を読むときは大事な2割を読み解こうとすることが重要です。

 重要な2割をつかむには、読書の時間を一回あたりに読む時間×回転数とし、短時間で何度も本を読む方法が有効です。

 1~3回目は眺めるような感じで読み、4~7回目は見出し、太字、各章の最初と最後など要所だけを読み本全体の2割の分量を読み筆者の主張の8割を理解するようにします。

 8~10回目は興味を抱いたが理解できない部分を読み解くことで理解を深めていきます。

本を全部読むのではなく、本の中の2割の重要な部分を読み解くことが大事です。

短時間で何回も本を読むことで重要な2割を理解しやすくなります。

本を読んだ後は何をすべきか

 本を読んだ後は、内容を自分なりに要約していきます。

 要約=要点×約する と分解することができます。

 要約というといかに約するかに着目しがちですが、要点を抑えることのほうが重要です。

 要点=問い×答え×根拠に分解することがでるため、要点を抑えるためには以下の3つを抑えることが重要です。

 ・筆者が何を目的に書いているのか=問い

 ・問いに対する答え

 ・その根拠をとして、なぜなのか=why、どうやって実行するのか=Howを探す

本の要点=問い×答え×根拠を抑えておくべきです。

要点を考えたあとはどうすべきか

 要点を抑えた後はそれをペライチ、A4一枚にまとめておきます。

 A4枚にすることで、無駄な情報をそぎ落とす意識が働き、コンパクトな情報のほうが資産として使いまわしやすくなります。

 読書メモを作るときには、筆者の文脈を切り取ったり、表現をそのまま使うことを避け、自分の言葉に変換することが重要です。

 読書メモの質は内容を如何に構造化できるかにかかっています。物事を分けて、整えたのちに因果関係をつないでいくとうまく構造化することが可能です。

要点を無駄をそぎ落とし、A4一枚にまとめておくと良いです。

読書メモは自分の言葉に置き換え、構造化しておくことが大事です。

なぜ、読書の効率化が必要なのか

筆者は時間を無駄にしてはならない、人の2倍生きなければならないと物心ついてから、信念として大事にしています。

 自律神経の病気を乗り越えたことで、学ぶことのありがたさと楽しさを感じ、限られた時間で誰よりも学ぼうとしてきました。

 時間を無駄にしてほしくない、読書のコストパフォーマンスの最大化に貢献し、自分の得たものを還元したという思いから本書も執筆しています。

時間を無駄にせず、コストパフォーマンスを最大化するためにも読書を効率化していくべきです。

 

 

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