Work in Tech! 森山太郎 要約

本の内容

テクノロジーの発展は我々の仕事を大きく変えていくが、その恩恵はテクノロジーと共存することで最も大きく受けることができる。テクノロジーとの共存を選ぶことはテクノロジーをいち早く利用することで成長しているユニコーン企業などで働く機会を作ることにもつながっていく。

本書では成長企業に身を置くことで、成長し続けることができた筆者の経験から、自分の努力だけでは成し遂げることのできないような成長スピードを持つコツを知ることができます。

この本がおすすめな人

・今の仕事がマンネリ化して成長を感じられない人

・テクノロジーの進化についていけず、どうして良いか迷っている人

・今の業界、業種から他の業種、業界に移りたいけどどうして良いかわからない人

テクノロジーとどのように付き合うべきか

 人間の半分に仕事がAIなど機械に奪われるという予想も発表されている。

 AIへの反応は抵抗し競争する、人間関係などAIにできない仕事をする、ツールとして使おうと割り切り共存するの3つがあるがテクノロージーの恩恵を最も受けたのは共存を選んだ人たち。

テクノロジーによる変化を積極的に受け入れ、自分の働き方を変えていくことが非常に重要な考え方。

 筆者は自身の経験からも、テクノロジーを生かした急成長企業に身を置くことで、高い市場価値を持つ人材となることができると考えている。

テクノロジーに変化を受け入れ、共存を選ぶ、自分の働きかたを変えていくことが重要な考えかたになっている。

自分の市場価値を向上させるにはどうすれば良いか

テクノロジーによる変化を捉えて、共存を図ることは今後のキャリアを考える上で必須テーマになっている。

テクノロジーによる変化によって起こる変化は下記のような特徴がある。

・揺り戻しを繰り返し螺旋状に進化していく。 

書籍→ブログ→Twitterのように旧来の要素を再開発して発展していく。

・情報単位やビジネス単位の細切れ化 

ライドシェアやAirbnbなど細切れ化したニーズのマネタライズが可能になる。

技術の発展だけでなく、コロナがEC販売の量を大きく増加させたように社会事情からも大きな影響を受け、一気に世界が大きく変わっている。

筆者は紆余曲折ありながらも、テクノロジーとの共存を選べ先回りしたことで、ユニコーン企業のように急成長企業に入社することができ、大きく市場価値を高めることができたと感じている。

テクノロジーと共存を選び、先回りすることで成長企業で働くことができる。

ユニコーン企業はなぜ注目されるのか

ユニコーン企業の特徴はルールよりもカルチャーで駆動していること。ルールは良し悪しの問題だが、カルチャーは好き嫌いに近い。

企業のカルチャーを明確化し、それにフィットした仲間を集めることで大きな成功を生み出している。

また高い目標を掲げ、計測可能な成果指標で評価をおこなっていることも特徴の一つ。成果評価でもプロセスを重視し、失敗を称賛するカルチャーによってリスクを取りやすい組織にしていることも重要な点。

ユニコーン企業は企業としても在籍する社員にも成長しやすい要素が多くある。

ユニコーン企業の特徴は何か

意思決定が上司のお伺いを立てるものではなく、データを元にするデータドリブンであることも特徴的。データを元にした意思決定を繰り返すことが日々の改善に大きな影響を持っている。

大量のデータのある領域ではデータドリブン、データの存在しない領域ではその分野に精通した人物が意思決定をリードしていくことが多いことも特徴。

個人と組織のパフォーマンスを最大化させることを重視しており、多様性を受け入れ、慣習に囚われなないワークススタイルを選択できる場合も多い。

慣習にとらわれない、広い多様性や意思決定のデータドリブンなどがユニコーン企業の特徴であり、大企業にはできない決定ができる。

なぜ成長市場は成長しやすいのか

衰退した市場や業界では個人がいかに努力しても大きく成長することは難しいが、市場や業界が成長していれば、個人が大きく成長する機会は増加する。

急成長している企業では人材不足にもなりやすく、経験が少なくても責任のある仕事を任せられることも多いため成長しやすい。

時代を動かすような人は異なる領域や社会の境界線に立つ人であることも多い、人手不足であればさまざまな領域で仕事をする機会も増えるため、境界線を跨いだ仕事をすることができ、その経験はマネージャーとして働く際に大きなプラスになる。

急成長している企業では人手不足になりやすく、責任ある仕事をまかされやすい、複数の領域の仕事を経験できるなどの理由で成長しやすい。

どのように仕事を選ぶべきか

 仕事を選ぶために自分探しをする人も多いが、自分は探して見つけるものではなく、作るものと考えた方が良い。

また、やりたくないことを明確にすることでやりたいことを炙り出す逆説的なアプローチもおすすめ。やりたいことは変わってもやりたくないことは変わりにくいため、早い時期にやりたくないことを明確化しておくことが重要になる。

潰しが効くかではなく、自分の意志でやることが大事、自分の意思で選んでこなかった人は誰からも選ばれない。

つぶしがきくかなどの視点ではなく、自分のやりたいこと、やりたくないことを明確にし、自分の意思で仕事を決めることが重要。

キャリアをどのように描くべきか

 自分が転職したい業種があっても、今の自分の職種、業界と離れている場合はコの字型にキャリアを変えていくのが良い。

職種を変えずに変化の業界に転職→就きたい職業のエッセンスを習得→希望の職業に転職という順序を辿ると望みの職種につきやすい。

安定的な待遇ではなく成長を目指すべきだが、安定を捨てても成長できるとは限らない。常に自分が成長していけるかを軸に考えるべき。

別の業界や業種にキャリアを変える場合には、今の職種でその業界に転職した後に転職すると良い。安定ではなく、成長を求めるべきだが、不安定=成長というわけではない。

成長できる環境かどうか見極めるにはどうすれば良いか

成長できる企業かを確かめることは難しいため、まずは業界全体を見ることが重要。

・その企業の市場が成長傾向にあるか

・その企業の売上成長率が市場の成長率を超えているか

・参入障壁があるか、他社が真似しやすいか

・海外での成功例があるか

・優秀な人材が集まっているか

などを調べると良い。これらの情報は表に出てこない場合もあるので、転職エージェントを利用することも手。

 また、転職せざるを得ない状況になってから探すのではなく、常に自分の情報を発信するなどして企業側から見つけてもらう努力をしておくこともとても重要になる。

成長できる企業かどうかだけでなく、業界全体が成長しているかを確認すべき。常に自分の情報を発信するなどしておくことも重要になる。

どんなスキルを身につけるべきか

個々のスキルは陳腐化しやすく、個々のスキルを追い求めるだけでは意味は少ない。新しいスキルを身につけるためのスキル=メタスキルを身につけることが大事。

特に変化が激しい時代には状況を面白がるセンスが最強となる。変化そのものがその人を動かすモチベーションになれば変化を楽しみ、新しい状況から多くを学ぶことができる。

個々のスキルは陳腐しやすいため、新しいスキルを身につけるためのスキルを身につけることが大事。変化をモチベーションにできれば大きな武器になる。

感想

本書では、AIなどのテクノロジーが大きく発展する中でテクノロジーとどのように向き合うべきかが書かれています。

テクノロジーを受け入れること、テクノロジーのもたらす変化をするのではなくむしろ楽しむことを重視し、自信が成長できるかどうかで仕事を選ぶべきでそのためにも成長している企業、業界で働くべきと筆者は考えています。

私も今までのやり方を変えたり、環境を変えることにどうしても躊躇してしまいますが、それを変えることの重要性を改めて知ることのできる本になっています。

また成長企業、業種にいるべきというのは自分の経験からも大きく共感しました。ごく一部の優秀な人を除けば、その能力に大きな差はありません。そのなかで大きく成長できるかは個人の努力だけでなく環境からも大きな影響を受けます。

成長企業に入れば、責任ある仕事を任されやすい、複数領域の仕事に携わることができることで成長しやすくなるというのも納得の内容です。

少しでもいいから変化を楽しみ、成長する市場に携わることの重要性をあらためて知ることができます。

 なんとなく仕事をこなせるようになった人や新しい仕事に挑戦したい人におすすめの本になっています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました