脳

芸術的な創造と聞くと、論理的な解釈などできないと感じる人は多いと思います。しかし、近年の脳科学の発展で、徐々に人が創造的な発想をするメカニズムを解析しようという試みが多くみられています。本書では音楽の神経科学の専門家である筆者が、脳の潜在記憶から「芸術的創造は脳のどこから産まれるか？」を知ることができる本になっています。

人生100年時代とも言われ、生涯にわたる学びの重要性を聞く機会が増えていますが、どんな知識を学習するかなどインプットばかりが注目を浴びています。重要なことは思考のくせを取り除き、新しいものが入る余地を開けることでそのためにはアンラーン「unlearn」という考えが欠かせません。unlearnとはなにかやその利点を解りやすく知ることができる本になっています。

やる気が出ない、モチベーションを維持できないーこんな悩みを抱えている人は少なくないと思います。脳で起きている無意識的な作用を通じて、「モチベーション脳」とは何かを知ることができる本になっています。

他の人のした経験をあたかも自分がしたかのように感じる。そんな体験の共有に必要な技術が本書で書かれているBodysharingの技術。1人の経験を人類全体の経験とすることで人類を更なる進化を可能にするかもしれないBodyshating技術について知ることのできる本になっている。

行動経済学とは心理学と経済学を組み合わせた学問です。人間は不合理な選択をするため従来の経済学では説明できない現象に答えたり、よりよい行動をとらせることができる学問になっています。行動経済学がなにかわかりやすく知ることができる本になっています。

現実的な人間像を取り入れた行動経済学は近年、経済学の一分野となっています。行動経済学によって合理的な意思決定から、ずれた意思決定をした際に支援をすることが可能になることから大きな注目を浴びています。本書では行動経済学とは何か、どのような役に立つのかがコロナに対する対応へ適用することで明らかにしています。

聞くとは相手の話をそのまま捉えて受け止めること。ごく普通の営みで難しものでないと考えがちですが、社会全体で聞くことが機能不全になっている部分が多くあります。人の話を聞くためには、自分の話を誰かに聞いてもらう必要があります。「聞く技術聞いてもらう技術」を利用し、聞くと聞いてもらうの循環がどのような利点をもたらすのかを知ることのできる本になっています。

人類の脳はデジタル社会に適応していないにも関わらず、スマホの登場で常にデジタル社会とつながっている状態になっている。この状態が人類にどのような影響を与えるかを精神科医である筆者がまとめた本。スマホの使い過ぎがなんとなく良くなさそうと思っている人に是非読んで欲しい本です。

医療の大きな発展や物質的な豊かさにもかかわらず、精神的な不調を訴える人は増加しています。精神的な不調は「ストレス脳」に原因があり、脳は狩猟採集時代を生き延びるために適応してきたため、狩猟採集と現代の違いが「ストレス脳」を引き起こしてしまいます。なぜ不調を感じるのか、どう対処すべきかを知ることができる本になっています。

我々が現代から感じるストレスの多くは適応してきた環境と現代の環境にギャップがあるために起こっています。下巻ではオンラインでの社会性、暴力性、アルコール、ギャンブルへの依存、フェイクニュースを信じる理由などがなぜ「目的に合わない進化」によってもたらされたのかを知ることができます。自分達に限界があることを知り、受け入れることで不適合を乗り越えるための知識を得ることのできる本になっています。