世界のエリートは10冊しか本を読まない 鳩山怜人 3分要約

3分要約

なぜハーバードの学生はあまり本を読まないのか

本を読むことではなく、目の前の問題を解決することができるかどうかを考えているため。

 自分の問題解決に役立たない本は読まないため、読む本の冊数はそれほど多くない。

本を10冊に絞る意味は何か

 10冊に絞ることで

・何をすべきかはっきりする

・目に入ることで内容を思い出しやすい

・実践につなげやすい

などの利点がある。10冊を更新することで自分に必要なことを本を通じて意識しやすい

本を読む際に意識すべきことは何か

 問題解決に役立つことを得ることを目的とすべき。そのためには

・身につけた本を処分する 空き容量が増える

・問題解決に役立つ部分のみよみ、本全部を読まなくても良い

・背景や状況を理解してから読む

 ことを意識することで本から実践可能な知識を得ることができるようになる。

ハーバードの学生はほとんど本を読まない

 筆者はハーバード・ビジネススクールに留学し学んだ経験があるが,多くのハーバードの学生はほとんど本を読んでいない。

 彼らの多くは本を読むことではなく,ビジネスにどう生かすかを中心に考えており,目の前の課題を解決することができるかを考えて本を読むことが多い。

 そのため,自分課題に直結する10冊の本を用意し,その都度参照するようにすれば自分の課題のために役立ち,ビジネスで結果を出すことができる。

読書の目的は知識ではなく,問題解決のため

 実践として応用にする力は本を読み,講義を聞くだけでは身につかない。そのためハーバードでは企業のケースメソッド=事例研究を重視している。

 読書の目的を知識を得ることではなく,問題解決の処方箋として捉えているのがアメリカの学生の特徴。そのため読書量は決して多いわけではない。

 ビジネスで成功するには評論家ではなく,実践家であることが何よりも重要。本を読む時も内容を理解するのではなく,自分だったらどうするかなどを考えながら読むことが非常に重要。

 読書で重要となるのは何が書いてあったかではなく,どう役立てるか。本の理論を自分に当てはめ自ら次のステップを考え,自分なりの結論を考えると良い。

 何を読むか,何冊読むかよりも,実際の課題解決のために本を読むことが必要になる。

本を10冊に絞り,目のつくところに置くことに意味がある

 本の10冊に絞りそれをデスクの上に置いておくことで以下のような利点がある。

1.アテンション(注意)がはっきりする 何をすべきかが明確になる

2.リマインダーになる 目に入ることで内容を思い出せる

3.実践につなげやすい 取り組むべきことにフォーカスできる

 定期的に10冊のリストを更新することで,常に今の自分に必要な本を意識し続けることができる。

本を全部読むことではなく,課題に役立つことを得ることを目的にすべき

 すでに内容を実践し身につけた本や必要なくなり,再読しない本は処分すると良い。処分することで自分の中で空き容量が増え,新しいことを吸収できるようになる。

 また得たいことを得られれば良しと考え,本を全部読むことを目的としないことも重要。あくまでも自分の課題の役に立つものを得るために本を読むべき。

 仕事や人生の質を高めるためには,背景や状況(コンテクスト)を理解することが欠かせない。仕事でも会社は業界のコンテクストを理解することで仕事を早く覚えることができる。本を理解できない時もコンテクストが足りていないのかもしれない。

いかに行動につなげるか考えて読むことが大事

 本を10冊に絞りデスクに置くと,目に入るだけで自分の課題を思い出し,行動を変えることもできる。

 読むのが苦手な人は,まずは1日1ページから始めても良い。1日7ページ読めるようになれば200ページの本を一ヶ月で読めるようになる。

 経験や行動を通して人は学ぶことができるため,本を読む際もいかに行動につながるかを考えて読むことが何よりも重要になる。

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