生物

長寿化が進む中、自立して健康に過ごせる期間＝健康寿命を伸ばすことの重要性も増しています。生物がなぜ老化するかについて科学の発展で多くのことがあきらかになりつつあります。健康寿命を伸ばすヒントとすることができる老化に関する知識を知ることができる本になっています。

オオカミのような人類との接触を嫌い、どう猛な動物がどのように家畜化されていったのかは明らかになっていません。そこで、オオカミと遺伝的に近く、ヒトとの接触を嫌うキツネの家畜化の研究が行われています。従順性にフォーカスすることで、短い期間でキツネは人になつき、それがホルモン分泌や遺伝子の変化につながることも明らかになっています。家畜化がどう進むのか、その中での苦悩などを知ることができる本になっています。

もし、地球外生命体が存在していたとしても、我々は生命の比較対象を地球上の生命しかもっていないため、どのような生物か予測することは難しいことですが、どんな行動をとるのか＝機能は自然選択によるものであり、ある程度予測しやすいものです。地球上の生物を参考に、生命地球外生命の特徴を予測することを通じて、地球上の生命の多様さに触れることのできる本になっています。

西洋医学を前提としながら、東洋医学を取り入れる統合医療が注目を浴びるなど東洋医学に注目が集まっています。人を診るというスタンスをもつ東洋医学はこれまでその効果やメカニズムが明らかでない部分もありましたが、近年では研究が進み始めています。東洋医学、特に鍼灸と漢方薬とはどんなものか、なぜ、効くのかなどを知ることができる本になっています。

生命がどのように生まれたのかはいまだに議論が続くものです。それでも誕生した後の生命は進化を繰り返すことで、驚異的な多様性を発揮してきました。生命の誕生、進化のメカニズムと生物の進化の道筋を知り、人間がどのように生きものと向き合うべきかを知ることができます。

生物をその特徴によって分類する分類学は生物学の中でももっとも古くからある分野です。古臭いイメージがありますが、分類学で学ぶことで生物が固有の存在であるという認識を持つことはとても重要であり、依然として重要な学問です。分類学の発展や生物がどのように分類されているのかを知ることができます。

近年その重要性が注目されいる生物多様性ですが、豊かな生物多様性を実現するためには様々な要因が必要です。森林や浅い海域がなぜ生物多様性が豊かなのか、多様性を維持するためには何が必要なのかを知ることができます。

自然に目を向ける時にはどうしても生物単体に注目してしまいますが、個体群や生物群種、非生物的な要素（水、光、土壌、温度など）も含め生態系として捉えるなど様々な視点を持つことが可能です。生物界を巨視的にとらえる生態学の視点を持つことがなぜ必要なのか、巨視的な視点を持たないことで起きた弊害は何かに知ることができます。

植物の細胞や組織の成長や発生をコントロールしているのは、植物ホルモンです。様々な植物ホルモンの働きによって、植物独自の生態が作り出されています。植物ホルモンの働きとどんな部分に植物の独自性があるのかを知ることができる本になっています。