この記事で分かること
・再生可能エネルギーの普及、支援の方法:ソーラーPPAによる太陽光発電の普及や、再生可能エネルギー発電事業への投資とアセットマネジメントによって、再生可能エネルギーの普及を促進
・ソーラーPPAとは:企業や自治体などが初期投資なしで太陽光発電システムを導入し、発電した電力を長期契約で購入する仕組みです。
・アセットマネジメントとは:企業や投資家が保有する資産(アセット)を効率的に運用・管理し、その価値を最大化するためのサービスです。
三菱HCキャピタルによる再生可能エネルギーの普及、支援
三菱HCキャピタル株式会社は、再生可能エネルギー事業に積極的に取り組んでおり、国内全拠点の消費電力を再生可能エネルギー由来にすることで、2030年に温室効果ガスを2019年比で55%削減することを目標としています。
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/library/pressrelease/pdf/2025033101.pdf
三菱HCキャピタル株式会社は再生可能エネルギーの普及や事業の支援を行い、それらの企業から電気を購入することで脱炭素化を進めていくとしています。
三菱HCキャピタルはどんな会社か
三菱HCキャピタル株式会社は、日本を代表する総合リース会社の一つで、リース・ファイナンス、投資、アセットマネジメントなどの金融サービスを提供しています。2021年4月に三菱UFJリースと日立キャピタルが経営統合し、現在の社名になりました。
基本情報
- 社名:三菱HCキャピタル株式会社
- 設立:1971年(前身企業の設立年)
- 本社:東京都千代田区
- 事業内容:リース、ファイナンス、投資、アセットマネジメント、環境・エネルギー事業 など
- 主な株主:三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)
- 売上高:約5兆円(2023年度)
主な事業内容
① リース・ファイナンス
企業向けに設備や機器のリース・割賦販売を提供。対象は以下のような幅広い分野:
- 航空機・船舶:航空会社向けリース、船舶ファイナンス
- 自動車・オートリース:法人向け車両リース、EV・カーシェア支援
- 医療機器:病院向けMRI・CTなどのリース
- 情報通信機器:オフィスのIT機器、データセンター設備のリース
② アセットマネジメント
- 太陽光発電・風力発電などの再生可能エネルギー事業の運営・投資
- 不動産・インフラ資産の管理・運用
- 海外投資家向けのファンド運営
③ 環境・エネルギー事業
- 再生可能エネルギーの導入支援(太陽光発電、風力発電、バイオマスなど)
- ソーラーPPA(Power Purchase Agreement):企業向けに初期投資ゼロで太陽光発電を導入
- ESGファイナンス:脱炭素社会の実現に向けた投資・資金調達支援
④ 海外展開
- アジア、北米、ヨーロッパなど約30カ国以上で事業展開
- インフラ投資、航空機・船舶ファイナンス、再エネ事業を展開

三菱HCキャピタルは、金融と環境・エネルギーを組み合わせた新しいビジネスモデルを展開している企業です。
アセットマネジメントサービスとは何か
アセットマネジメントサービスとは、企業や投資家が保有する資産(アセット)を効率的に運用・管理し、その価値を最大化するためのサービスです。
対象となる資産は、不動産、インフラ、再生可能エネルギー施設、金融資産など多岐にわたります。
アセットマネジメントの主な役割
資産の運用計画策定
資産の特性や市場環境を分析し、最適な運用方針を決定
例:再生可能エネルギー発電所なら、電力市場の動向を考慮した収益モデルを設計
資産の管理・最適化
資産の維持管理、修繕計画の策定
稼働状況や市場の変動に応じた最適な運営
例:太陽光発電所の場合、パネルのメンテナンスや発電効率の向上を図る
財務・リスク管理
投資収益率(ROI)を最大化するための資金調達・投資計画
市場リスク、運用リスクの管理
例:再エネ発電所なら、電力価格の変動リスクを考慮した契約戦略を立案
資産の売買・出口戦略
運用期間終了後の資産売却や再投資の計画
例:老朽化した発電設備の売却や、新規プロジェクトへの再投資

アセットマネジメントサービスとは、企業や投資家が保有する資産(アセット)を効率的に運用・管理し、その価値を最大化するためのサービスです。
どうやって再生エネルギーへの転換を行っているのか
三菱HCキャピタル株式会社は、再生可能エネルギーへの転換を推進するため、以下の取り組みを行っています。
1. ソーラーPPAサービスの提供
同社は、第三者所有モデルのソーラーPPA(Power Purchase Agreement)サービスを展開しています。
このサービスでは、需要家の事業所内(屋根など)に三菱HCキャピタルエナジー株式会社が太陽光発電設備を設置し、需要家は初期投資なしで再生可能エネルギー由来の電力を調達できます。
これにより、電気料金の基本料金や燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金などのコスト削減が可能となります。
2. 再生可能エネルギー発電事業への投資とアセットマネジメント
三菱HCキャピタルエナジー株式会社は、太陽光発電を中心に、風力、バイオマス、地熱、小水力発電など、多様な再生可能エネルギー発電事業に積極的に投資し、アセットマネジメントサービスを提供しています。
これにより、再生可能エネルギーの普及と事業の効率的な運営を支援しています。
3. 他企業との協業による再生可能エネルギー事業の推進
同社は、他企業と協力して再生可能エネルギー事業を推進しています。例えば、2023年6月に東急株式会社と共同で再生可能エネルギー発電に関する事業を開始し、2025年度までに合計20MWの再エネ発電所の開発を目指しています。
これらの取り組みにより、三菱HCキャピタルは再生可能エネルギーへの転換と普及を積極的に進めています。

ソーラーPPAによる太陽光発電の普及や、再生可能エネルギー発電事業への投資とアセットマネジメントによって、再生可能エネルギーへの転換を行っています。
ソーラーPPAとは何か
ソーラーPPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)とは、企業や自治体などが初期投資なしで太陽光発電システムを導入し、発電した電力を長期契約で購入する仕組みです。
ソーラーPPAの仕組み
- PPA事業者(電力提供会社)が設備を設置
- 企業や自治体の屋根や敷地にPPA事業者が自費で太陽光発電設備を設置・運営します。
- 利用者(企業・自治体など)が電力を購入
- 発電した電力を契約期間(通常10~20年)にわたって固定価格で購入します。
- 契約期間中、利用者は電気料金を支払うのみで、設備の維持管理はPPA事業者が担当します。
- 契約満了後
- 契約終了後、設備を無償譲渡してもらう
- 設備を撤去してもらう
- 再契約する
などの選択肢があります。
ソーラーPPAのメリット
- 初期費用ゼロ:設備投資の負担なしで再生可能エネルギーを導入できる。
- 電気料金の削減:PPA契約による電気料金は固定価格のため、市場価格の変動リスクを抑えられる。
- CO₂排出量削減:再生可能エネルギーの利用により環境負荷を軽減。
- 設備管理不要:PPA事業者がメンテナンスを行うため、企業側の管理負担がない。
ソーラーPPAの種類
オンサイトPPA(自己消費型)
- 企業や自治体の施設に直接太陽光発電システムを設置し、発電した電力をそのまま利用。
- 余剰電力は売電可能。
オフサイトPPA(遠隔発電型)
- 離れた場所に発電所を設置し、送電網を通じて電力を供給するモデル。
- 企業が直接発電所を持たなくても、再生可能エネルギーを調達可能。

企業や自治体などが初期投資なしで太陽光発電システムを導入し、発電した電力を長期契約で購入する仕組みで、企業の脱炭素化ニーズが高まる中、ソーラーPPAはコスト負担を抑えながら再生可能エネルギーを導入できる有力な選択肢になっています。
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